ダート路線の体系整備でダートグレードを中心に短距離が充実したことに関係してか、地方重賞でも重賞の距離短縮傾向がいくつかの主催者で目立っている。兵庫では兵庫大賞典が1400メートルとなって、2400メートルで行われていたこの六甲盃も1870メートルとなった。これで兵庫では2000メートルを超える長距離重賞がなくなり、姫路2000メートルの白鷺賞が最長距離というのはちょっと寂しいような気がする。
2000メートル以上の重賞で実績を重ねているセイカメテオポリスだが、園田の小回り1870メートルなら1周目のスタンド前の直線で確実にペースが緩むので、長距離と同じようなリズムでレースができそう。昨年来、遠征競馬でも結果を残しており、地方馬同士なら能力上位といえる存在。
ラッキードリームは、前走A1特別でまさかの3着。道中は好位のうしろでがっつり内に閉じ込められ、3コーナーからペースアップしたところで動き出すのが遅れてしまい、4コーナーあたりの位置取りで万事休す、というレースだった。巻き返しのかかる一戦。
人気の盲点になりそうなのがドンカポノ。中央3勝クラスから転入してここまで3戦オール連対。中央では1400?1600メートルを中心に使われ、前走1400メートルの兵庫大賞典でタイガーインディの2着と、短距離で好走を見せている。一方で、転入初戦の1870メートル戦でもラッキードリームにクビ差2着という好走もあった。能力的にも差はないはず。
同じく中央3勝クラスから転入したメイショウハクサンは、徐々に園田のレースに慣れたか3戦目で園田初勝利を挙げ、4戦目となった前走では、直線、スマイルミーシャを振り切って4馬身差をつける圧勝。重賞初挑戦となる今回、他地区の有力馬も参戦するメンバーでどんなレースを見せるか。
兵庫女王盃JpnIIIでは6着だったスマイルミーシャだが、地方馬同士ではまだ連対を外していない。牡馬の一線級が他地区から遠征してくるここは試練の場となりそう。
ガルボマンボは一昨年の楠賞以来となる園田参戦。前走福永洋一記念が見せ場をつくれずという内容で、調子に波のあるタイプだけに今回はどうか。
◎4セイカメテオポリス
◯11ラッキードリーム
▲2ドンカポノ
△6メイショウハクサン
△9スマイルミーシャ
△7ガルボマンボ
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