斎藤修の重賞ピックアップ

【6/9水沢・早池峰スーパースプリント】短距離の舞台でもミニアチュール

 昨年岩手二冠を含め重賞7勝という活躍のミニアチュールが短距離路線に舵を切った。その前走、盛岡1000メートルのスプリント特別は、4コーナーで前3頭が併走するのを見ながら、落ち着いて外に持ち出して差し切った。さらにうしろから伸びて2着のグットフォーチュンには2馬身差だが、ゴール前は余裕があった。そもそもデビューした門別では1200メートル以下のみを使われており、短距離での新たな能力発揮に期待だ。デビュー2年目を迎えた佐々木志音騎手には重賞初制覇のチャンスでもある。
 大井B2級でやや頭打ちとなって転入したアオイカツマだが、B1戦で2勝目を挙げて臨んだ前走初のオープン、ハヤテ特別ではゴール前クビの上げ下げという接戦で惜しくもアタマ差2着。オープンでも通用する走りを見せた。あとは初めての850メートルに対応できるかどうか。
 1番人気は水沢850メートルで10戦10勝というダイセンメイトだろうか。◎◯は850メートルに対応できればという条件付きだが、単純な能力比較ではこの馬より上と見た。
 グットフォーチュンは、転入初戦の盛岡1000メートル戦ではミニアチュールの2着で、ダイセンメイトに先着した。ただ直線勝負という脚質だけに、初めての水沢でその能力を発揮できるかどうか。
 トンデコパは2021年12月、この水沢850メートルでの勝ちタイム49秒1が、現在でもコースレコードとなっている。その後南関東B3で好走があっての再転入。水沢で2戦して3、5着という成績で、2カ月ぶりの実戦で以前の能力が発揮できるかどうか。
 ◎4ミニアチュール
 ◯2アオイカツマ
 ▲3ダイセンメイト
 △8グットフォーチュン
 △7トンデコパ
 
 早池峰スーパースプリントの出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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