斎藤修の重賞ピックアップ

【6/9金沢・石川優駿】金田調教師VS吉原騎手

 石川ダービーから石川優駿へと名称変更となり、1着賞金は昨年までの700万円から1000万円に増額となった。
 ナミダノキスは中央未勝利から転入して3連勝。初戦の1400メートル戦が2着に9馬身差、2戦目の1500メートル戦が2秒の大差、そして前走石川優駿トライアル特別(1900メートル)は2着に3馬身差だが、当然相手のレベルは上がっており、それでも最後は流すような感じでのゴールで、着差以上に余裕があった。その距離で完勝しているのは当然アドバンテージとなるが、父ホッコータルマエ、母の父マンハッタンカフェという血統からもスタミナ勝負ならなお有利といえそうだ。
 対するは、このレースのトライアルであり金沢三冠の一冠目でもある北日本新聞杯を制したリケアマロン。3コーナーから一騎打ちとなったダブルアタックを直線あっという間に突き放して5馬身差をつけた。
 さて、初対戦となるこの2頭、強いのはどちらか、ということになりそうだが、過去7回行われた石川ダービーでは、金田一昌調教師が4勝に、吉原寛人騎手が4勝。第1回、第2回はこのコンビでの勝利だったが、その後の2勝ずつは別々の馬での勝利となっている。今回は前者◎が金田調教師、後者◯が吉原騎手。果たして5勝目はどちらか。なお金田調教師は北日本新聞杯2着だったダブルアタックも出走している。
 3番手にはノトキリシマ賞を制したハリウッドスマイル。門別から転入して、金沢に限ればここまで7戦して4勝、2・3着各1回。前走、古馬A2特別で先着されたマリンデュンデュンはその勝利で7連勝中という実力で、その2着という結果はおおいに評価できる。
 石川優駿トライアル特別でナミダノキスの2着だったロックシティボーイは、中央ではダート2100メートルまで経験しており、この距離なら再度上位を狙えそう。
 2歳時にネクストスター金沢を制したダヴァンティは、冬休み明けの3歳A1特別も勝ってデビューから4連勝。ただその後2戦連敗しているが、前走は古馬B1の1400メートル戦で流れが忙しかった。地元の同世代同士ということでは見直しも可能。
 ◎6ナミダノキス
 ◯9リケアマロン
 ▲2ハリウッドスマイル
 △7ロックシティボーイ
 △1ダヴァンティ
 
 石川優駿の出走表はこちら

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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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