斎藤修の重賞ピックアップ

【7/14佐賀王冠賞】距離実績と重賞実績でアエノブライアン

 6頭立てと寂しい頭数になったなかで、中距離で可能性を見せているのがアエノブライアン。大井でも1600〜2000メートルを使われ、転入初戦の高千穂峰特別で2着のあと重賞初挑戦となった佐賀スプリングカップは、縦長の中団から徐々に位置取りを上げ、逃げ切ったテイエムフェローに1馬身半差まで迫った。人気のサトノディードが向正面で競走中止というアクシデントもあり、展開次第ではチャンスはあったかもと思える内容。前走阿蘇山特別では前半から3番手以下を離して競り合ったエイシンダンシャクを3コーナー過ぎで競り落とすと、接戦の2着争いに7馬身差をつけて圧勝。今回、転入初戦のダイキチホマレ、2戦目のブルーアロー以外の3頭とはすでに勝負付が済んでおり、重賞初制覇に期待がかかる。
 となると相手筆頭は転入馬でダイキチホマレ。アエノブライアンが大井ではA2B1の特別戦で2着までという成績で、ダイキチホマレはB級上位で入着という成績。ただ今年2月にC1選抜の2000メートル戦を勝って以降、B3、B2の特別戦でも好勝負と調子を上げているだけに、佐賀コースに適性があれば初戦から勝負になりそう。
 リネンファッションは中央在籍時にJBCレディスクラシックJpnI(2021年金沢)3着などの実績があり、南関東ではオープンでやや頭打ちになって佐賀に転入。1年近く実戦から遠ざかって復帰し、佐賀ではまだ勝ち星はないながら徐々に良化はしている。
 ブルーアローは、兵庫B1特別勝ちがあり、今年春に高知で5戦してB級で常に上位争い。佐賀転入初戦となったA2の1300メートル戦を勝っての重賞初挑戦。距離延長は問題なさそうだが、今回は相手強化となるだけに、どこまで食い下がれるか。
 ◎1アエノブライアン
 ○3ダイキチホマレ
 ▲4リネンファッション
 △6ブルーアロー
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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