斎藤修の重賞ピックアップ

【7/7ばんえい大賞典】連軸の狙いでウルトラコタロウ

 3歳三冠の第一関門だが、2歳シーズンの重賞実績馬にとっては別定重量が最大の敵となるレース。過去10年、トップハンデで勝ったのは2019年のメムロボブサップだけ。それもオープン格付の700kgで勝っていたことは驚きだが、現在の活躍を見ればそれも当然といえるだろうか。2016年のマルミゴウカイもトップハンデといえなくもないが、牡馬8頭すべて同重量だったので、これは例外。
 障害先頭でも粘りきれず2着3着が多いのがウルトラコタロウで、とかちダービーでも障害先頭だったが、ミチシオに交わされて2着。ただこの馬の障害力と先行力は、最近の軽い馬場では有利に思える。2歳シーズンに出走した重賞、ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞、イレネー記念とすべて3着に健闘。あくまでも連軸としての狙いで、人気馬が崩れたときに高配当を期待したい。
 実績と近走の成績を評価するならミチシオが最上位。今シーズン7戦して3着以内を外したのは1回だけ。とかちダービーは2着ウルトラコタロウに7秒7差をつける圧勝で、何より前走A2混合という高い条件(自己条件はB1)に入って2着は評価できる。素直に狙うならこの馬から。
 2歳シーズン終盤、連戦連勝でイレネー記念を制したのがライジンサン。今季初戦でトップハンデを克服できるかだが、680kgならあっさりという場面もあるかもしれない。
 イレネー記念2着のスマイルカナも、とかち皐月賞3着の内容から上位を狙える。
 ホクセイハリアーはとかちダービー3着などここにきて調子を上げている。
 穴として狙ってみたいのがショータイム。成績はやや地味だが、崩れることなく年明け以降掲示板を外していない。イレネー記念がそれほど差のない5着で、とかち皐月賞、とかちダービーも馬券圏内までもうちょっと。障害も堅実で、越えてからもしっかり歩けているだけに、あっと言わせる場面はあるかも。
 ◎3ウルトラコタロウ
 ○1ミチシオ
 ▲4ライジンサン
 △2スマイルカナ
 △9ホクセイハリアー
 △6ショータイム
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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