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【8/25盛岡・ジュニアグランプリ】強敵相手に距離経験も豊富なキングミニスター

 盛岡では今年に限らず、天候や走路状況によって芝のレースがダート変更になることはそれほど珍しいことではないが、このレースがダート変更となるのは26回目の歴史で初めてのこと。今年、盛岡の2歳戦が芝で行われたのは7月14日第1レースのファーストステップが唯一。したがってここには芝を使われた馬は出走していない。
 出走9頭中4頭の北海道からの遠征馬がやはり中心となる。
 キングミニスターはデビューから3戦、1700メートル戦のみを使われている。フレッシュチャレンジを勝ったあとの2戦はやや差をつけられての敗戦が続いているが、4着だった2戦目の勝ち馬リコースパローは22日のブリーダーズゴールドジュニアカップを制し、2着だった前走ウィナーズチャレンジの勝ち馬ソルジャーフィルドはブリーダーズゴールドジュニアカップで1番人気に支持され2着。門別の2歳中距離戦で最上位の2頭と戦ってきたことになる。他の北海道からの遠征馬が、いずれも短距離での実績ということもあり、距離適性的にもこの馬が最上位といえる。
 キエティスムもフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、4着だった2走前の勝ち馬エイシンマジョリカは中央芝のクローバー賞に挑戦して6着。7着だった前走の勝ち馬エターナルウインドはデビュー戦2着のあと3連勝中。やはり門別のトップレベルの馬たちとの対戦だった。今回は距離延長がこなせるかどうか。
 キングリーエアーもフレッシュチャレンジ勝ちで、前走も勝ち馬とコンマ8秒差の4着だった。ただ2走前の1700メートル戦でキングミニスターと一緒に走っての大敗があるだけに、距離適性がどうか。
 地元勢では若鮎賞を6馬身差で圧勝したサウザンドマイルか、前走フューチャーステップで僅差の2着だったミヤギヴォイジャーだが、ともに盛岡ダート1600メートル戦で、走破タイムは1分43秒台。実施時期は3カ月後だが、盛岡ダート1600メートルの南部駒賞の過去5年の勝ちタイムを見ると、もっとも遅くても1分40秒1。そのタイム差を考えると、北海道勢が相手となって勝ち負けまではどうだろう。
 ◎6キングミニスター
 ◯1キエティスム
 ▲3キングリーエアー
 △2サウザンドマイル
 △5ミヤギヴォイジャー
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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