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【9/12園田プリンセスカップ】能力断然リオンダリーナ

 エーデルワイス賞JpnIIIで地元最右翼と目されるリオンダリーナがこの時期に遠征するとはちょっと意外だった。デビューからの3連勝は、2着馬との着差が4馬身、2馬身、1馬身半と、圧倒的といえるほどの差ではないものの、2走目は直線後続の脚色を測りながらで余裕があったし、前走リリーカップもゴール前で2着馬に差を詰められたものの危なげのないもので、3着馬には6馬身差がついていた。評価すべきは、ここまで3戦すべて1000メートル戦(良もしくは稍重)で1分00秒台をマークしていること。今年門別1000メートルの2歳戦で、勝ちタイムが1分00秒台だったのは7回あるが、そのうちの3回がリオンダリーナだった(8月10日現在)。そしてリリーカップの勝ちタイム1分00秒5がここまでのところ最速。スピード能力最上位は間違いなく、あとは輸送や距離延長や4つのコーナーなど、いくつもある初めてのことを克服できるかどうか。
 ラブミールイスはここまで川崎で4戦1勝、2着3回。前走初陣賞では馬体を併せて直線を向いたベアバッキューンに7馬身離されたが、そのベアバッキューンは、続く重賞・若武者賞で2着に9馬身差という圧倒的な強さを見せた。そうした強敵相手の経験と、距離も経験しているアドバンテージで、リオンダリーナにどこまで迫れるか。
 船橋のリヴェルベロはデビュー4戦目の大井1200メートルが初勝利で、続く重賞ルーキーズサマーカップで2着。勝ったライトスリーに7馬身離されたが、これは相手が悪かった。上位食い込みに期待だ。
 ヴィルミーキスミーは、前走重賞フルールカップこそ5着だったが門別で2勝。小牧太騎手がどんなレースを見せるか。
 地元勢では、デビュー戦こそ3着だったが、前走未勝利戦を8馬身差で圧勝したウイングスオールにさらなる上積みがあれば。
 ミニフィーユは新馬戦を勝っただけだが、それが5馬身差の圧勝で、3着馬にはさらに4馬身差をつけた。820メートルの勝ちタイム50秒9は、今年ここまで園田820メートルの2歳戦が11戦行われたなかで2番目のタイム。素質は高そうだが、いきなりこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
 ◎7リオンダリーナ
 ◯3ラブミールイス
 ▲1リヴェルベロ
 △11ヴィルミーキスミー
 △8ウイングスオール
 △4ミニフィーユ
 
 園田プリンセスカップの出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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