斎藤修の重賞ピックアップ

【10/30園田・兵庫クイーンカップ】コース相性抜群ハクサンアマゾネス

 気性的なことから遠征には慎重だったハクサンアマゾネスだが、金沢所属時として初遠征となった昨年の兵庫サマークイーン賞を制すると、ここまで園田では牝馬重賞で3戦3勝。名古屋遠征では2度とも負けているので、よほど園田との相性がいいのだろう。ここ2戦は勝ちきれていないが、先着されたのはいずれも全国区の活躍馬。このメンバーでは負けられない。
 地元筆頭はやはり重賞6勝のスマイルミーシャ。昨年末には3歳ながら古馬一線級相手の園田金盃を制し、牝馬同士のコウノトリ賞は単勝1.1倍の人気にこたえて当然のように勝利。ただ前走六甲盃は、遠征勢相手とはいえ後方まま見せ場なく最下位に敗れているのが気になるところ。それ以来4カ月半の休み明けで調子を戻していればハクサンアマゾネスを負かす場面も期待したい。
 新興勢力としての期待がエントラップメント。中央1勝クラスから転入して4戦3勝。8着に負けた2走前の1870メートル戦はハナがとれず内に包まれ行きたがるような感じで、勝負どころでペースアップしたところではもうおつりがなかった。前走1700メートル戦を逃げ切ったが、52キロという斤量にも恵まれた。今回あらためての1870メートル戦で、定量55キロでどうか。2番枠のネネもハナを主張しそうな感じで先行争いもカギになりそう。
 昨年3歳時には重賞で勝ち負けしていたマルグリッド、重賞初挑戦となるネネらは、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
 ◎1ハクサンアマゾネス
 ◯6スマイルミーシャ
 ▲5エントラップメント
 △4マルグリッド
 △2ネネ
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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