斎藤修の重賞ピックアップ

【6/8水沢・東北優駿】実績抜群リケアカプチーノ

 ネクストスター北日本(水沢1400メートル)、ダイヤモンドカップ(盛岡1800メートル)という広域交流重賞では、地元岩手勢はことごとく惨敗。その中で唯一、ダイヤモンドカップで2着と健闘の走りを見せたのが、高知から転入初戦だったリケアカプチーノ。ここでも近年の高知デビュー馬のレベルの高さを見せつける結果だった。そのリケアカプチーノは、高知で強敵相手にオール連対。移籍直前の仙台屋桜特別で3馬身差をつけて2着にしりぞけたユラリユラメイテは、その後黒潮皐月賞で3着という結果からも、リケアカプチーノの能力の高さがわかる。今回、全馬未経験の2000メートルという距離に不安がある馬が多いなかで、1800メートルでも結果を残しているリケアカプチーノが断然の存在といえそう。
 ユウユウコラソンは2歳時にも重賞入着実績があり、冬季の南関東移籍から戻っての初戦、ネクストスター北日本こそ11着惨敗だったが、その後は1600メートル戦3連勝でイーハトーブマイルを制した。別格のリケアカプチーノを除けば能力面ではこの馬が最上位。あとは400メートルの距離延長を克服できるかどうか。
 ユウユウスプレマンは、ダイヤモンドカップでは7着だったが、地元岩手勢だけの着順ではリケアカプチーノに次ぐ2番目。12月以降、岩手ではマイル以上を使われているように、距離的にはおそらくマイル以上での期待と思われ、あとはダイヤモンドカップでリケアカプチーノと1秒8あった差をどこまで詰められるか。
 サウザンドマイルは若鮎賞制覇など、2歳時は重賞も含めすべて3着以内。7カ月ぶりの実戦で3歳初戦となった前走はユウユウコラソンに1秒6差をつけられて4着だったが、叩き2戦目での上昇を期待したいところ。
 ラヴェイは、冒頭で触れた交流の2戦こそ結果を残せなかったが、正月には金杯を制し、冬休み明けのスプリングカップでも2着好走。今回は地元馬同士で巻き返しなるかどうか。
 佐賀からの転入初戦を制したサンロックンロールはここまで3着以内を外していないが、佐賀で唯一中距離を走った1750メートル戦が3着。距離克服が課題となる。
 ◎7リケアカプチーノ
 ◯10ユウユウコラソン
 ▲1ユウユウスプレマン
 △5サウザンドマイル
 △8ラヴェイ
 △4サンロックンロール
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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