斎藤修の重賞ピックアップ

【7/22盛岡・若鮎賞】水沢で圧勝のセイクリスティーナ

 昨年は馬場状況の悪化で盛岡芝のレースは7月下旬以降すべてダート変更となり、2歳戦の実施はわずかに1レースのみ。今シーズンは馬場を改修してあらためて芝レースが行われるようになったようだ。芝で行われるこの2歳重賞だが、ここまで行われた芝の2歳戦は1レースのみで、勝ったデンコウセッカ、2着のカクメイショヤが出走してきたが、果たして。
 過去の若鮎賞の勝ち馬を見ると、芝のデビュー戦を勝っていた馬はそれほど多くはなく、経験の浅いこの時期は芝実績よりも単純に能力差のほうが重要といえそう。というわけで単純なパフォーマンス比較でセイクリスティーナに期待する。盛岡ダートでのデビュー戦は2着だったものの、2戦目の水沢1300メートル戦では直線だけで2着馬に10馬身差をつける圧勝。1分24秒0という勝ちタイムも、この時期の2歳馬としては優秀だ。
 ポデローサは、盛岡ダートの新馬戦を勝ったあと水沢で2戦連続2着。前走は逃げて勝ち馬とは半馬身差の接戦で、3着馬に7馬身差をつけたレース内容は評価できる。
 芝1000メートルの新馬戦を勝ったデンコウセッカの59秒1というタイムは優秀だが、7月15日に行われた芝重賞・いしがきマイラーズの勝ちタイムが、過去に芝で行われた同レースの勝ちタイムより1秒以上速く、改修された芝コースはかなりスピードが出るようだ。それを考えると、デンコウセッカの1分を切る勝ちタイムも素直に評価していいものかどうか。ただ、3番手から直線差し切って突き放したパフォーマンスは見どころがあった。2着のカクメイショヤとともに3、4番手の評価。
 トゥーナスタディは、メンバー中唯一の2勝馬。盛岡ダート1400メートル1分29秒9という勝ちタイムは優秀。
 ラブコラージェンは盛岡ダートの新馬戦で大差圧勝。2戦目の水沢は惨敗したが、巻き返しなるかどうか。
 ◎12セイクリスティーナ
 ◯4ポデローサ
 ▲10デンコウセッカ
 △7カクメイショヤ
 △2トゥーナスタディ
 △5ラブコラージェン
 
 若鮎賞の出走表はこちら

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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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