斎藤修の重賞ピックアップ

【9/23笠松・オータムカップ】重賞連勝狙うナムラタタ

 近4年では、兵庫、名古屋、金沢、笠松と、異なる所属の馬が勝利しているこのレースだが、今回は東海地区以外からの遠征は兵庫のみ3頭。そして前走重賞勝ち馬が3頭いるが、摂津盃のナムラタタが9番人気、くろゆり賞のイイネイイネイイネが8番人気、岐阜金賞のサンヨウスフィーダが7番人気と、いずれもけっこうな人気薄での勝利だっただけに、ここも狙いが難しい。
 ナムラタタは前2頭が競り合って息の速い流れで後方からの追走。向正面から徐々に位置取りを上げて直線大外から豪快に差し切った。1年以上勝ち星から遠ざかっていたが、吉村智洋騎手は末脚に賭けた自信の騎乗だったようだ。6歳での重賞初制覇だが、昨年1月には1870メートルの新春賞で2着もあり、地方での7勝のうち5勝が1400メートルだが、脚質的にこの距離でも能力を発揮できる。
 3歳のサンヨウスフィーダは、今年春は苦戦が続いたが、6月以降は3歳の特別戦や準重賞で好走を続け、前走岐阜金賞が8馬身差の圧勝。ここに来て急上昇という印象。3歳牝馬で古馬の牡馬より4キロ軽い53キロも有利といえそう。
 イイネイイネイイネは、くろゆり賞では6着までコンマ2秒差というゴール前の接戦を制した。2022年の金沢・MRO金賞以来、じつに3年ぶりの重賞制覇。前走名港盃7着で人気を落としたと思われるが、一昨年12月に中央から戻って以降、24戦して3着以内を外したのは6回だけ。特に今年はA1特別で常に好走していた。
 中央オープンから昨年兵庫に移籍したサンライズホープは、重賞では4着が最高という成績だが、A1の特別戦では上位争い。前走摂津盃はナムラタタの5着だが、0秒5差ということでは能力的にそれほど差はない。
 昨年3歳でこのレースを制したのがキャッシュブリッツ。続いてウインター争覇でも2着と好走したが、休み明けの前走くろゆり賞が9着。ひと叩きされての上積みがあるかどうか。
 ◎2ナムラタタ
 ◯8サンヨウスフィーダ
 ▲5イイネイイネイイネ
 △4サンライズホープ
 △9キャッシュブリッツ
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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