斎藤修の重賞ピックアップ

【9/7金沢・サラブレッド大賞典】リトルサムシングの相手探し

 中央から転入して3戦2勝、2着1回のリトルサムシングの相手探しといえそうな一戦。前走トライアルの百万石かがやきナイター賞ではスタートからハナをを奪うと、3コーナー過ぎでは後続勢の鞍上の手が激しく動くなか、リトルサムシングの吉原騎手だけは楽な手応えのまま。直線ではほとんど追われることなく、2着エムティパルに7馬身差をつける圧勝となった。2走前の兼六園スプリントは2着だったが、勝ったケイズレーヴはネクストスター中日本を制するなど、東海地区の3歳世代を代表する1頭。2000メートルは初めてだが、そのレースぶりから距離延長はむしろプラスになりそう。
 今回と同じ2000メートルの石川優駿を制したのがビバロジータ。勝ちきれないレースや、ときに大敗などもあるが、スタートで出遅れたりレース中に他馬を気にするなど難しい面があるため。その点、2000メートルならスタートでの多少の出遅れなら問題ないし、また馬群がばらけるだろうからレースはしやすいはず。能力が発揮できる条件だ。
 ゴールドパースは2歳時に2勝を挙げて以来勝ち星がないが、もともと2着3着が多いタイプで、3歳になって出走した重賞4戦もすべて4着以内。加賀友禅賞では、勝ったショウガマッタナシにクビ差2着で、ビバロジータには先着した。ただ好成績は1500メートル以下で、初めての2000メートルをこなせるかどうか。
 ショウガマッタナシは、ここまで地元の同世代相手に重賞3勝。百万石かがやきナイター賞では、3番手を追走したものの向正面から徐々についていけなくなり8着に敗れた。3歳になってからは初の大敗だけに、その後の状態が気になるところ。
 石川優駿3着のあと古馬B2戦を勝ったのがタルバン。ここまで4勝がすべて1400メートルだけに、この馬も距離に対応できるかどうか。
 金沢競馬は水害によってほぼ1カ月開催が行われず、この日が8月5日以来の開催。牧場に避難していた馬などいるため、当日の馬体重やパドックで状態をしっかり確認したい。
 ◎8リトルサムシング
 ◯10ビバロジータ
 ▲12ゴールドパース
 △2ショウガマッタナシ
 △3タルバン
 
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斎藤修の重賞ピックアップ
NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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