出走12頭のうち半数の6頭が北海道からの遠征(ほかに川崎1頭)。グランダム・ジャパン2歳シーズンの第2戦として10月12日に行われた金沢シンデレラカップは、例年北海道からの遠征が複数頭あるが、今年はゼロ(転入馬はいた)。オータムセールと時期が重なって馬運車が手配できなかったのが原因だったようだ。その金沢に遠征できなかったぶんが、今回の盛岡に回ってきたと思われる。
その北海道勢の能力比較が難しいが、トリップスに期待する。5月のフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、2戦目のウィナーズチャレンジ4着の勝ち馬スペシャルチャンスはその後ネクストスター門別を制した。重賞リリーカップは勝ったリュウノフライトが5馬身差の圧勝で強すぎた。JRA芝のすずらん賞は度外視として、前走2馬身差で2着だったウィナーズチャレンジの勝ち馬シーテープは3勝馬。そうした強敵相手の経験が生かされるはず。距離延長が課題となるが、ハナをとってマイペースに持ち込み逃げ切りを狙う。
トリスティは、JRA札幌芝のクローバー賞で3着に好走。当日雨予報でもあり湿った盛岡の高速ダートで、そのスピードが活かせれば。
地元の期待はセイクリスティーナ。芝の若鮎賞、ジュニアグランプリを連勝し、さらに水沢の若駒賞では、前3頭の競り合いから直線だけで突き放して6馬身差圧勝。ここまで唯一の敗戦が、デビュー戦の盛岡ダートコースだったが、果たして。
川崎のサラサチャレンジは、園田プリンセスカップでは3コーナーで先頭に立ってそのまま押し切るかに思えたが、ゴール前外から伸びたココキュンキュンに差し切られて2着。続く金沢シンデレラカップはスタートで外から被されて位置がとれず、4コーナーでも外を回されるなどロスの多い競馬で4着。真価を問われる一戦だ。
そのほかも北海道勢で、フェアリーライズ、ゴールデンリング、ウィルラウスらはいずれも距離延長で能力発揮ならチャンスはありそう。
◎12トリップス
◯4トリスティ
▲6セイクリスティーナ
△8サラサチャレンジ
△9フェアリーライズ
△1ゴールデンリング
△11ウィルラウス
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