斎藤修の重賞ピックアップ

【11/27笠松グランプリ】能力はグレード級アウストロ

 3歳時には出世が遅れたアウストロだが、1400から1600メートルでほとんど崩れることがなく、昨年、条件戦から重賞のゴールドカップまで一気に駆け上がってきた。フジノウェーブ記念は6着だったが、能力を発揮するのがコーナー4つの1400メートルということであれば度外視としていいだろう。JpnIのさきたま杯はさすがに相手が強かった(9着)が、8番人気と評価を落としたオーバルスプリントJpnIIIでは2着に好走。さきたま杯JpnI・2着のムエックス(3着)に先着したことで、あらためて能力を高さを示した。オグリキャップ記念では、そのムエックスに半馬身差2着で、笠松1400メートルも能力を発揮できる舞台だ。
 このレース連覇がかかるのが北海道のストリーム。今年の勝ち星はここまで1000メートルのグランシャリを門別スプリントだけだが、大敗はオグリキャップ記念だけで、それ以外は着順にかかわらず勝ち馬と0秒5以内の差。門別には1400メートルという設定がなく、遠征でしか走れないが、2歳時にも園田1400メートルの兵庫ジュニアグランプリJpnIIで地方馬最先着の4着があり、小回りコースには適性がある。
 エコロクラージュは、昨年5歳までは中距離を使われることも多かったが、今年は1400・1600メートルを使われてきた。高知の福永洋一記念を制したあと、サマーチャンピオンJpnIIIでは半馬身+クビという際どい差での3着。さらにマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIでも地方馬最先着の5着。勝ちきれないながらレベルの高い舞台での好走が目立つ。
 前走金沢スプリントカップで重賞初制覇となった高知のミスズグランドオーや、エトワール賞、ポラリスサマースプリントでストリームを負かしているデステージョらもそれほど差はない。今年牝馬重賞で3勝をマークした3歳馬コパノエミリアは久々の1400メートルで能力を発揮できるかどうか。
 ◎3アウストロ
 ◯6ストリーム
 ▲4エコロクラージュ
 △8ミスズグランドオー
 △12デステージョ
 △2コパノエミリア
 
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NAR『ウェブハロン』、『優駿』、週刊『競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『地・中・海ケイバモード』『地方競馬中継』解説。ドバイ・香港・シンガポール・アメリカなどの競馬にも足を運ぶ。1964年生まれ。
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