レース展望・予想
■2019年06月11日
世代頂点の座へエムエスクイーン「東海ダービー」(名古屋競馬)

6月11日(火)の名古屋競馬メイン第11レースは、名古屋競馬場開設70周年記念「第49回東海ダービー(SP1)」(3歳、名古屋競馬場1900メートル)。

主役はもちろん◎1 エムエスクイーン(牝、竹下直人厩舎)だ。デビュー以来無傷の10連勝&重賞V4を飾り、まだ一度も負けを喫したことがない飛び切りの好素材。前走の駿蹄賞Vで改めて非凡な能力とスピードをファンにアピールした。約3カ月ぶりとブランクが大きい実戦で、しかも15キロの大幅な馬体減。しかし、終わってみればいつもの速さと強さを発揮。華麗な逃げ切りで鮮やかに仕留めている。中間は馬体が回復し、久々をひと叩きしたことで追い切りの動きに気配もアップし、ダービーに向けて順調に仕上がったようだ。世代頂点の座へ、最短距離にいることを誰もが疑っていない。

エムエスクイーンの相手探しがポイントになるが、各馬に一長一短あって紙一重ムード。ただ勝負付けが済んでいるメンバーがほとんどのなか○3 ゴールドリング(牝、塚田隆男厩舎)は対戦していない未知の魅力が大きい。若草賞、東海クイーンカップとレベルの高い地方全国交流重賞を2連勝中の快速レディーは、中間に脚元を痛め、予定レースを回避したマイナス材料が、どう作用するかがポイント。

近況ムード一番は▲8 フォアフロント(牡、井上孝彦厩舎)。エムエスクイーンには駿蹄賞で決定的な差(3秒5)をつけられたが、ぎふ清流カップの勝ちっぷりの良さが際立ち、相手なりに走れる安定感は馬券に欠かせない。

△10 アンタエウス(牡、川西毅厩舎)は中央遠征した毎日杯GIII以降、ややらしさを欠くとはいえ新春ペガサスカップ、スプリングカップの重賞2勝馬。やはり軽視できない。

穴は重賞初挑戦も、前走の中央交流レースVに値打ちがある△7 マコトネネキリマル(牡、角田輝也厩舎)。

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馬単 1→3・7・8・10(4点)
3連単(1軸流し) 1→3・7・8・10(12点)

(文/中部地方競馬記者クラブ)

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