金沢
2023年06月04日
ハクサンアマゾネスが負けられない「百万石賞」(金沢競馬)
金沢競馬の上半期最強馬を決める「第66回百万石賞」(金沢競馬場2100メートル)が、6月4日(日)の最終第12レースで争われます。
一昨年、昨年とハクサンアマゾネスとファストフラッシュが覇を競い、2年連続でハクサンアマゾネスが制していますが、今年はファストフラッシュの姿はなくハクサンアマゾネスの1強。2010〜12年のジャングルスマイル以来となる百万石賞3連覇へ負けられない舞台になりました。
◎7 ハクサンアマゾネス(牝6、加藤和義厩舎)は前走の利家盃でも発馬を決めてペースを握ると、終始2番手を追走したエムティアンジェを2周目向正面で突き放し、終わってみれば後続を7馬身も引き離す圧逃劇でした。水が浮くほどの道悪コンディションで逃げ馬有利の馬場状態もありましたが、他馬をまったく寄せつけない一人旅で、呆れるほどの強い勝ちっぷりでした。その後はこの百万石賞を目標に調整され、それほど速い追い切り時計は出ていませんが、直線抑え気味でも余裕ある動きを見せています。今回も発馬を決めてペースを握ってしまえば、後続を寄せつけずに押し切ってしまいそうです。
注目は相手探しで、まずは○11 トランスナショナル(セン7、井樋一也厩舎)が候補に上がります。前走の利家盃では直線外から脚を伸ばして、粘り込みを図ったエムティアンジェをゴール前で交わして、2着まで浮上しました。ハクサンアマゾネスには離されましたが、走るごとにレースぶりは良くなっており、元中央オープンの片りんを徐々に発揮しています。今回は1カ月ほどレース間隔を空けて前走減っていた馬体重の回復に努めていますが、追い切りではゴール前で強めに追われて前走以上の好時計をマークしています。ハクサンアマゾネスを射程圏に捕らえながら追走できれば、着差は大幅に縮められそうです。
▲10 ガムラン(牡5、佐藤茂厩舎)も再転入後3、2着と勝ち切れないレースが続いていましたが、前走1700メートルで争われたA1級一組では逃げたソーラーフレアをゴール手前できっちり捕らえて白星を飾りました。現状では短距離より中距離以上の方が良さそうで、2100メートルは初めてとなりますが、1500メートルだった金沢スプリングカップよりも距離適性はありそうです。中央から戻ってきた当初に比べて確実に調子は上向いて、これまで3着以内を外したのは1回だけと相性がいい金沢コースなら、重賞でも連絡みできるかもしれません。
△8 ソーラーフレア(牡8、中川雅之厩舎)は前走のA1級一組ではゴール手前でガムランに捕まってしまい2着でしたが、後続を引き離して4コーナーを先頭で回った時には、そのまま押し切るかと思われました。1900メートルの金沢競馬移転50周年記念で3着に踏ん張った内容から距離は延びた方が良さそうで、今回も前々で運んで前残りを図ります。
△1 ベルクハイム(牡6、井樋一也厩舎)は3連勝して格上挑戦した前走の利家盃で5着と入着を外しませんでした。引き続き追い切りの感触は良さそうで、さらに距離は延びますが、終始好位をキープできれば、前走以上の着順が狙えるかもしれません。
<おすすめの買い目>
馬単 7→11・10・8・1(4点)
3連単(1軸流し) 7→11・10・8・1(12点)
(文/中部地方競馬記者クラブ)