金沢
2023年09月16日
3歳ピンクビジョンが素質の違いみせる「リンドウ賞」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は土、火曜日の変則開催となり、16日(土)に初日が行われます。注目カードは第11レースの「リンドウ賞」(B1級四組以下牝馬、金沢競馬場1500メートル)で、今開催から一般入りとなった3歳牝馬のピンクビジョンが古馬相手にどんな走りを見せるか楽しみな一戦です。
◎9 ピンクビジョン(牝3、加藤和宏厩舎)はこれまで重賞勝ちこそありませんが、2歳時から重賞路線をコンスタントに走り続け、兼六園ジュニアカップや加賀友禅賞で3着に入っています。前走のサラブレット大賞典でも後方に置かれる苦しい展開ながらレース終盤に追い上げて4着まで伸びてきました。今回から古馬との戦いになりますが、B1級に入っても時計面では遜色なく、連戦でも馬体重を大幅に減らさず420キロ台をキープできていれば、素質の違いを見せられそうです。
○3 サウンドステラ(牝4、中川雅之厩舎)は今季はここまで11戦して7度連対と活躍が目立ってます。前走のB1級二組以下の牝馬限定戦では直線に入って伸び切れず5着に敗れましたが、4コーナーを先頭で回って後続を寄せ付けずに押し切った3走前の勝ちっぷりは鮮やかでした。初めて手綱を握る吉原寛人騎手が積極的に運んで持ち前のスピードを引き出せば、あっさり押し切っても不思議ではありません。
▲2 ナイトスターリリー(牝6、高橋優子厩舎)は昨季ほどの勢いは見られませんが、今季も2走目からは堅実な差し脚で掲示板を外さない走りが続いています。ここ2走は馬券圏内まで脚を伸ばしてきており、ピンクビジョンが早めに先頭へ抜け出して後続を大きく引き離す展開になるなら、混戦の次位争いから抜け出してきそうです。
△8 カゼノカケハシ(牝4、宗綱泰彦厩舎)は前走のB2級六組では4コーナーで外から先頭に立って直線抜け出す快勝劇でV奪回に成功しました。今季は2走前に4着に敗れた以外は馬券絡みを外さない走りが続いており、B1級にクラスが上がっても上位争いできるかもしれません。
△6 ロージードラゴン(牝4、田嶋弘幸厩舎)はここ2走では直線で脚色が一杯になり4着続きも、砂を被らずに好位でスムーズに運べれば直線粘り強さを発揮します。サウンドステラを好位外めから追いかけて流れ込みを図ります。
(文/中部地方競馬記者クラブ)