金沢
2023年09月19日
笠松ツクバキセキの決め手上位「敬馬賞」(金沢競馬)
土、火曜日の変則日程で開催されている今週の金沢競馬。19日(火)のメインカードは第12レースで争われる東海・北陸交流「敬馬賞」(C級9歳以上、金沢競馬場1400メートル)です。敬老の日にちなんで今年から新設された準重賞で、名古屋から1頭、笠松から4頭の計5頭の遠征馬が参戦してきました。
笠松の◎8 ツクバキセキ(牡10、大橋敬永厩舎)は川崎のB3級三組勝ちが最高実績で、今年1月に笠松入りしてから連絡みはありませんが、直線ひと脚を使ってA級3組で入着を繰り返しています。C級馬限定戦なのにA級馬がなぜ走れるのか些か疑問ですが、現在戦っている相手を考えると今回の顔ぶれなら負けられないところ。笠松より直線が長い金沢コースで決め手の違いを見せつけることができれば約1年9カ月ぶりの白星が飾れそうです。
相手も笠松の○5 ラディアンスウェイ(牡9、加藤幸保厩舎)になります。岩手のC1級勝ちが最高実績で、19年春に笠松入りしてからは4勝を挙げています。ここ2年間は夏場に入って調子を上げており、前走は逃げた馬を交わして4コーナーを先頭で回って2着に粘り込みました。年齢を感じさせないしぶとい先行スピードを見せており、今回も早めに先頭に立って直線抜け出すことができれば、後続の追い上げをしのげそうです。
地元勢では菅原欣也厩舎の3頭が、遠征してきた東海勢を迎え撃ちます。まず▲3 ドウディ(牡9、菅原欣也厩舎)は元中央3勝馬で、20年秋に金沢入りしてからは3連勝し、B2級五組で3着の実績もあります。今季はC2級まで下がりましたが3着が最高で、まだ連絡みはありません。ここ目標にレース間隔を空けて調整されており、減っている馬体重が回復すれば、底力を発揮して追い上げてきても不思議ではありません。
△9 ゴールドスピアー(牝9、菅原欣也厩舎)は昨年地元限定で行われたこのレースの覇者で、ここ2走は連続3着と持ち直してきています。暑さを考慮し1カ月以上レース間隔を空けて馬力を温存しており、昨年のように前々で積極的に運べれば変わり身がありそうです。
△2 ヤマイチレジェンド(牡11、菅原欣也厩舎)は6月以降着外続きですが、今春に高知から移籍してきて直線一気の差し切りで転入初戦勝ちを飾っています。ツクバキセキが早めに先頭へ抜け出して後続を大きく引き離す展開になれば、混戦の次位争いから抜け出してくるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)