笠松
2023年09月28日
脚質合うフィアットルクス中心「オータムカップ」(笠松競馬)
9月28日(木)の笠松競馬メイン第10レースは「第50回オータムカップ」(笠松競馬場1900メートル)。
北陸、東海、近畿の3地区交流重賞とあれば、変わらず強さを発揮し、層の厚さを見せつける兵庫勢の上位視がベター。参戦した3頭はもちろんすべて勝ち負けの期待だが、なかでも中心は◎7 フィアットルクス(牡8、兵庫・橋本忠明厩舎)。中央時は未勝利に留まったが南関東へ移籍後、大ブレイク。勝ち星ラッシュでC級からA級へノンストップで駆け上がり、重賞初挑戦となったブリリアントカップ(2021年4月・大井)でいきなり優勝の離れ業を成し遂げた好素材。その後タイトルこそ遠ざかるか、レベルの高い南関東重賞でコンスタントに好勝負をし、昨夏に兵庫移籍。園田のA1でも3戦2連対と高く安定した先行力を発揮し、8歳を迎えても衰え知らずだ。笠松は初登場も、馬場が軽く小回りコースの当地は脚質的にも向く。ひと息入った臨戦過程だが、2走前の地元オープンでは11カ月ぶりの休養明け初戦を難なく克服し、ポン駆けもきく。V最短だろう。
相手も同じ兵庫勢の○3 サンライズラポール(牡6、兵庫・柏原誠路厩舎)、▲8 メイプルプリン(牝4、兵庫・大山寿文厩舎)が有力。サンライズラポールは中央ダートのオープンで2、3着キャリアがあり、前走も重賞・摂津盃でコンマ4秒差3着に突っ込んでいる実績派。展開に左右されやすく、2、3着は多いタイプだが、末脚勝負に持ち込めば頭まで突き抜ける。一方、メイプルプリンは勢いあふれる上り馬。重賞初参戦で実績こそ劣るが、中央から転入後、無傷の4連勝中。しかも2着馬に4戦すべて明確な着差をつけて先行快勝劇で仕留める未知の魅力にあふれる新興勢力。相手強化の一戦も先行態勢に持ち込めばいきなりの大仕事も。
地元東海勢ではひと息入った臨戦だが昨年(2着)と同ローテーションで挑む△6 アンタンスルフレ(セン5、角田輝也厩舎)に期待がかかりそうだ。
(文/中部地方競馬記者クラブ)