金沢
2023年10月30日
3歳アリアージュ素質上位「金沢競馬わくわくブック発売記念」(金沢競馬)
10月最終週の金沢競馬は月、火曜日の2日間開催になります。30日(月)の注目カードは第11レースの「金沢競馬わくわくブック発売記念」(B1級四組、金沢競馬場1500メートル)になります。
3歳馬のアリアージュが人気を集めそうですが、約2カ月ぶりに戦列復帰したネバーランドも逃げるとしぶとく、両者のスピード争いが注目されます。
◎3 アリアージュ(牡3、加藤和宏厩舎)は、前走の3歳重賞・MRO金賞(1400メートル)で人気薄ながら3着に逃げ粘って、3連単6万円台の波乱を演出しました。大外枠から発走もあって2コーナーからようやく先頭に立つことができる楽な逃げではなく、4コーナーで後続に追いつかれて、勝ったノブノビスケッツには並ぶ間もなく交わされてしまいましたが、直線で二枚腰を発揮して最後まで崩れませんでした。激走後も追い切りでは変わらない動きを見せており、1500メートル戦も3走前のB2級六組で2番手追走から直線楽に抜け出して古馬勢相手に4馬身引き離す快勝劇を演じています。同世代不在のメンバー構成なら素質の違いを見せつけられそうです。
○7 ネバーランド(牡6、井樋一也厩舎)は、5戦連続で連対を外していなかった勢いから8月のヤングジョッキーシリーズトライアルラウンド金沢第2戦(1500メートル)でも1番人気に推されましたが、先手を奪って逃げることができず12着と大敗を喫しました。その後は福井県の牧場へ放牧に出されて立て直しが図られ、10月中旬に戻ってきました。あまり追い切り時計は出さないタイプですが、今回は馬なりで1本消化しており、約2カ月ぶりの休み明けでも出走態勢は整っています。アリアージュとの先手争いを制して4コーナーを先頭で回ることができれば、そのまま直線押し切っても不思議ではありません。
▲6 グランエクセレント(牡6、黒木豊厩舎)は前走のB1級五組(1500メートル)で、直線内から追い上げて今季2勝目を飾りました。後方からの追走になりましたが、4コーナーで内を突いて一気に先頭争いに加わり、ゴール前で競り勝つ味なレース運びでした。気温が下がるにつれて体調面が上向きで、今回の追い切りでは前走以上の時計で動いています。アリアージュとネバーランドが激しく先手を競り合う展開になるなら、再び後方一気の追い上げが届きそうです。
△9 コンパウンダー(牡8、川添明弘厩舎)はB1級に上がってからまだ連絡みはありませんが、レース終盤の追い上げには定評があります。先行勢が競り合う速い流れになるなら、グランエクセレントと同様に出番がありそうです。
△1 ノーブルアトラス(牡8、川添明弘厩舎)も涼しくなって体調を持ち直しています。ここ2走は外枠でしたが、最内枠から発馬を決めて終始好位をキープできれば、粘り込みが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)