名古屋
2023年10月06日
モンストルシチーA級・2勝目へ「しずおか菊花特別」(名古屋競馬)
10月6日(金)の名古屋競馬メイン第11レースは「しずおか菊花特別」(A級2組、名古屋競馬場1500メートル)。
勝ち負けレベルの馬がほとんどで大激戦だが、上り馬◎10 モンストルシチー(牡5、迫田清美厩舎)に魅力がある。今春中央1勝クラスから移籍し、C級下級条件からコツコツと好走を積み重ねて、8月に待望のA級入り。昇級初戦のA級4組特別を2番手から鋭く抜け出して5馬身差の勝利で飾ると、初のA級1組挑戦だった前走でいきなり3着に突っ込んだ。先行有利の馬場を生かしてスイスイ逃げ切った勝ち馬には差をつけられたが、しぶとく脚を伸ばしての馬券貢献は地力アップの一端だった。2組に下がり、前走よりも戦いやすいメンバーに変わり、流れに乗りやすい外枠スタートも好都合。A級2勝目へ視界が広がる。
○1 フォルツァエフ(牡8、藤ケ崎一男厩舎)は変わり身が期待できそう。転入戦の前走は7着に失速。しかし積極的なレースで直線半ばまで見せ場を作った先行力は、中央3勝クラスに在籍した実力の片りんでもあった。5カ月ぶりをひと叩きした上積みは小さくない。鮮やかな変身劇があっても驚けない。
ただ1頭の3歳▲3 ダンシングラブリー(牝3、竹下太厩舎)も高評価が必要。6月の3歳1組を連勝し、ハナ差ながら9月には強敵ぞろいのB級1組特別を押し切った実力派。直線の競り合いにも定評ある勝負根性の持ち主で、勝ち負けに欠かせない。
差し馬向きの激しい流れになれば、一撃秘める△2 クジラ(牡5、坂口義幸厩舎)に出番が到来。
(文/中部地方競馬記者クラブ)