金沢
2023年10月02日
昇級でも連勝狙えるアーバンヒーロー「兼六園ライトアップ・秋の段記念」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は月、火曜日の2日間連続開催になります。2日(月)の注目カードは第11レースの「兼六園ライトアップ・秋の段記念」(B1級四組、金沢競馬場1500メートル)になります。約1年2カ月の休み明けでの転入初戦勝ちを飾ったアーバンヒーローが連勝を狙います。
◎8 アーバンヒーロー(牡5、高橋俊之厩舎)は今夏に中央1勝クラスから金沢へ移籍してきて、1500メートルで争われた転入初戦のB2級三組で後続を7馬身引き離す圧逃劇を演じました。スタートから抑えきれない手応えで先頭に立ってペースを握り、3コーナーでは早めに仕掛けた後続馬が並びかけようとするも引き離し、直線でさらにリードを広げる圧巻の勝ちっぷりでした。前開催はレース間隔があまりなかったため自重しましたが、引き続き前走並みの追い切り時計で動いており、長期休み明けを使った反動はなさそう。B1級にクラスは上がりましたが、2番手からの追走になっても行きたがらずに折り合いさえつけば、連勝が飾れそうです。
焦点は相手探しで、○4 サウンドステラ(牝4、中川雅之厩舎)の巻き返しに期待します。B1級に上がってから入着いっぱいのレースが続いていますが、前走4着に敗れたB1級四組以下の牝馬限定戦でも直線内から脚を伸ばして3着争いは演じていました。今回も追い切り時計こそ出ていませんが、乗り込みを強化して調教パターンを変えています。終始先団から離されずにレースを運ぶことができれば、直線ひと脚を使って混戦の次位争いから抜け出してきそうです。
▲6 エムオータイショウ(牡7、佐藤茂厩舎)もB1級に上がってから入着いっぱいのレースが続いていましたが、前走1500メートルで争われたB1級四組ではスタートからペースを握って4コーナーを先頭で回り、直線では圧倒的1番人気に推されたコスモアシュラとゴール前までたたき合い2着に粘り込みました。涼しくなったことで、追い切りの動きにも力強さが戻ってきており、復調気配がうかがえます。アーバンヒーローを抑えて先手を主張することができれば、今回も際どい勝負に持ち込めそうです。
△10 ベルクハイム(牡6、井樋一也厩舎)は今春に転入してから3連勝で準重賞の湖南賞を制し、利家盃と百万石賞の重賞にも格上挑戦しました。その後は熱中症のため出走取消など順調さを欠きましたが、短期放牧を挟んで出走できる態勢は整ったようです。休み明けの割引きは必要ですが、B1級なら勝ち負けできる実力はあるだけに警戒は必要です。
△2 コンパウンダー(牡8、川添明弘厩舎)は前走1500メートルで争われたB1級三組で末脚不発に終わり、後方のまま7着と今季初めて掲示板を外してしまいました。ややクラスの壁を感じますが、レース終盤に伸びてくる末脚は魅力で、アーバンヒーローとエムオータイショウが激しく先手を競り合う展開になれば、直線一気の追い上げもありそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)