金沢
2023年10月10日
ティアンの決め手が違う「湯涌ぼんぼり祭り記念」(金沢競馬)
日、火曜日で開催されている今週の金沢競馬。10月に入ってようやく気温が下がったことで1レースあたりの出走頭数が増加傾向にあります。10日(火)は11頭立てで争われる第11レースの「湯涌ぼんぼり祭り記念」(B2級四組、金沢競馬場1400メートル)は、出走馬のほとんどに予想印が必要な大混戦になっていて、この日一番の高配当が期待できる一戦です。
人気になるのはやはり一般入りしたばかりの3歳馬になります。◎9 ティアン(牝3、佐藤茂厩舎)は金沢で新馬戦デビューした生え抜きで、3走前にホライゾネットを着用した効果もあって8月末から3戦連続連対中とリズムを上げています。ここ2走は2着ですが、いずれも同世代の好調馬をゴール寸前まで追い詰めており、レース内容は悪くありません。引き続き追い切りではパワー溢れる動きを見せており、1400メートルに距離が短縮されても、勝負どころから一気に駆け上がって4コーナーで先団に並びかけることができれば、決め手の違いで直線抜け出せそうです。
○7 エムオージェネラル(牡3、佐藤茂厩舎)は古馬と対戦するようになってまだ連絡みはありませんが、3着だった前回のB2級四組(1500メートル)でも直線脚を伸ばして混戦の次位争いを演じています。金沢1400メートルはこれまで2走して3着以上がありませんが、今回は直線強めに追い切られて気合を入れ直されており、ゴール前のもうひと伸びにつながれば、差し切るチャンスがありそうです。
▲4 パープルテイオー(セン4、鈴木正也厩舎)は、戦列復帰2戦目から7戦連続で馬券絡みを外していません。特にここ2走はスタートから無理に仕掛けなくてもハナに立ち、4コーナーで他馬に並びかけられても直線に入ると突き放す強い逃げっぷりを見せています。引き続きの1400メートル戦は歓迎で、今回も4コーナーを先頭で回って直線で後続を突き放すことができれば、3歳勢の追い上げを振り切ってしまうかもしれません。
△11 ブレッシングクライ(牡4、高橋俊之厩舎)は前回のB2級四組(1500メートル)で、ゲートを出てからつまずいて後方からの追走となり5着に敗れましたが、外枠に入った今回は追走で手こずることはなさそう。2走前に勝っている1400メートル戦に戻るのも歓迎で、外目からもまれずにスムーズに追走できれば巻き返しがありそうです。
△2 エクスカテドラ(牡5、高橋俊之厩舎)は約2カ月半ぶりの休み明けも熱心な乗り込みが目立っています。1400メートル戦も得意で、パープルテイオーを抑えて先手を主張することができれば久々でも前残りが図れるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)