金沢
2023年10月22日
北海道シトラルテミニが重賞初制覇狙う「金沢シンデレラカップ」(金沢競馬)
今週も金沢競馬は日、火曜日の通常開催になります。22日(日)のメインカードは最終第11レースのグランダム・ジャパン2歳シーズンの地方全国交流重賞「第8回金沢シンデレラカップ」(JRA上級認定2歳牝馬、金沢競馬場1500メートル)になります。
今年は北海道から2頭、兵庫から2頭、大井から1頭の計5頭が遠征してきましたが、新設されたネクストスターの終了直後とあって、顔ぶれは例年に比べて小粒感は否めません。それでも2歳の層が厚い北海道から参戦してきた2頭が人気を分けそうです。
◎3 シトラルテミニ(北海道・田中淳司厩舎)は門別で認定新馬戦勝ちを飾った好素材で、その後、牝馬重賞のリリーカップやフルールカップでは連絡みできませんでしたが、遠征した前走の園田プリンセスカップ(園田1400メートル)で中団追走から直線伸びて2着と連対しました。砂を被っても怯まずに勝負どころから追い上げてきたのは収穫で、長距離輸送も問題なかったことから、今度は金沢に照準を合わせてきました。追ってバテなかったレース内容から、さらに距離が延びて1500メートルになるのも良さそうで、前走時に比べてメンバー的にも戦いやすくなっています。決め手の違いを発揮できれば金沢で重賞初制覇に手が届きそうです。
同じく北海道から参戦の○1 バラライカ(北海道・小国博行厩舎)は、認定新馬戦こそ5着に敗れましたが、その後は7戦連続で複勝圏内を外していない超堅実派です。前走の未勝利戦(門別1600メートル)でようやく初勝利を飾りましたが、1000〜1700メートルまで様々な距離を経験しており、どんな位置取りになっても上位争いした強みがあります。潜在能力は高そうで、本追い切りではシトラルテミニを上回る時計で坂路コースを駆け上がっています。最内枠からの発走でもモマれずに前々で運べれば際どい勝負に持ち込めそうです。
この金沢シンデレラカップは3年連続で地元馬が勝利していますが、今年は▲4 ショウガフクキタル(高橋俊之厩舎)に期待が高まります。3走前の石川テレビ杯と2走前のネクストスター金沢では無敗のダヴァンティに引き離されてしまいましたが、前走の2歳1組特別を堂々逃げ切ってリズムは取り戻しています。地元の1500メートル戦をすでに経験しているのは有利で、遠征勢にどこまで食い下がっていけるかがポイントになります。
△9 イマナンジャナイ(兵庫・南弘樹厩舎)もデビュー勝ちを飾っており、3着に敗れた前走(園田1230メートル)でも、ゴール前の脚色は勝ち馬を上回っていました。420キロ前後の小柄な牝馬で、初めての輸送で大幅に馬体重を減らさなければ上位争いに加わってきそうです。
△5 サフィールシェール(大井・中道啓二厩舎)は未勝利ですが、デビュー戦から2、3着とスピード値の高さを見せています。スタートセンスも良く、金沢でも先手を奪いペースを握ることができれば前残りが図れるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)