兵庫
2023年11月22日
トラジロウが地方勢7年ぶりの制覇へ「兵庫ジュニアグランプリ」(園田競馬)
22日(水)の園田競馬メイン第11レースに未来優駿2023「第25回兵庫ジュニアグランプリJpnII」(2歳定量、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎10 トラジロウ(牡、北海道・角川秀樹厩舎)は門別で6戦5勝。イノセントカップ、ネクストスター門別を好位から差し切って重賞を連勝しており、地方の2歳馬のなかではトップクラスの実力を誇る。追ってから少し頭の高い走りをしているが、しまいの伸びは抜群で距離が延びても問題なさそう。地元のリーディング吉村智洋騎手が騎乗して人馬ともにダートグレード制覇を目指す。
○2 サトノフェニックス(牡、JRA・西園正都厩舎)はダートで2戦2勝。祖母グレイスティアラが06年の兵庫チャンピオンシップJpnIIを制している良血馬。瞬発力が持ち味で直線の切れ味は抜群。前走のヤマボウシ賞ではスタート地点が芝でつまずいたが、外に持ち出して豪快に差し切った。左にもたれる面があり小回り適性は未知数だが、素質上位は間違いなさそうだ。
▲7 イーグルノワール(牡、JRA・音無秀孝厩舎)は芝の新馬戦で4着だったが、その後はダートで2戦2勝。前走のプラタナス賞では好スタートから好位に控えて、直線では1完歩ずつ着実に差を詰めて突き抜けた。520キロ前後の大型馬で追って伸びるタイプなので距離は少し忙しいかもしれないが、底力に期待したい。
☆6 ストリーム(牡、北海道・田中淳司厩舎)はデビューから3連勝した素質馬。その後は2戦続けてトラジロウに敗れているが、前走のネクストスター門別では後方から上がり最速の末脚を繰り出して4着まで追い上げた。五分のスタートを切って先行できれば。
△4 ゼルトザーム(牡、JRA・加用正厩舎)は函館2歳ステークスGIIIの覇者だが、新馬戦はダートを使って鋭く差し切っている。父ヘニーヒューズという点をふまえても短距離ダートの適性は高い。牡馬にしては小柄だが、小回りには対応できそうだ。
△12 オーキッドロマンス(牡、JRA・手塚貴久厩舎)は京王杯2歳ステークスGIIではレコード決着の3着に入っておりスピードは魅力的。初めてのダートで未知数なところが多いが、外枠なら砂を被らずに進めることができそう。一発があるならこの馬か。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)