笠松
2023年11月22日
ここも通過点かエンジョイリッキー「紅葉の帳特別」(笠松競馬)
11月22日(水)の笠松競馬メイン第10レースは「紅葉の帳特別」(B級1組、笠松競馬場1800メートル)。
A級候補生の好素材が集まり、ハイレベルな戦いが予想されるが、中心はもちろん快進撃が続く◎1 エンジョイリッキー(牡3、田口輝彦厩舎)だ。デビューが3歳3月と遅れたため、三冠戦線には岐阜金賞(3着)しか参戦できなかったが、デビュー以来9戦7勝、2、3着各1回と抜群の成績を収める飛び切りのセンス馬。一般格付け後も初戦のC級1組特別を2番手キープからあっさり抜け出し4馬身差V。そして昇級初戦の前走B級2組特別は誰も行かないとみるや積極的に主導権を握り、最後まで余裕の手ごたえと脚色のまま華麗に逃げ切り3馬身差勝ち。改めて能力の高さをアピールした。ポイントはデビュー以来初の1800メートルの距離だが、掛かるタイプでなく、前走のマイル戦での勝ちっぷりから1ハロンの延長なら大きな問題ではない。好調なライバルぞろいの初の1組特別だが、ここも通過点の可能性大だ。
ただ相手も好素材が多い。勝ち星は挙げられなかったが、中央時に交流戦を含め4度の馬券貢献を果たした実力派○5 オランジー(牝3、笹野博司厩舎)は転入戦を快勝し、ひと叩きされて大きな上積みが魅力になる。一方、勝ちみは遅いが、西日本地区交流重賞・西日本ダービーで4着に追い上げた▲8 オレンタノ(牡3、田口輝彦厩舎)はしぶとくバテない末脚で成績が安定する堅実駆けタイプ。
またいずれも一般戦ながら格付け後のB級3戦すべてで鋭く突っ込みオール連対を誇る△6 メイクストーム(牝3、川嶋弘吉厩舎)も軽視禁物。
(文/中部地方競馬記者クラブ)