名古屋
2023年11月16日
兵庫アラジンバローズが重賞連勝へ「東海菊花賞」(名古屋競馬)
11月16日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第64回東海菊花賞」(名古屋競馬場2100メートル)。
名古屋グランプリJpnIIのトライアルでもある地方全国交流のSP1に5頭の遠征勢を含む精鋭12頭がフルゲートで激突する。
ハイレベルなVバトルだが、中心は前走で重賞初制覇に成功した◎12 アラジンバローズ(セン6、兵庫・新子雅司厩舎)だ。中央時に大崩れしたのがオープンでの1戦だけで、他の12戦すべて入着を果たした堅実駆けに定評ある安定勢力。ダートのオープンでもコンスタントに勝ち負けしたが今夏に兵庫の名門・新子雅司厩舎へ移籍。転入戦の前走・鳥栖大賞でいきなり結果を残した好素材だ。好位キープから差し切る快勝劇で、改めて能力の高さとレースセンスをアピールした。小回りや砂の深い地方ダートも2戦目で慣れも見込める。重賞連勝へ、視界は広がる。
その鳥栖大賞典で1馬身差2着に食い込んだ○10 デュープロセス(牡7、大井・福永敏厩舎)が打倒アラジンバローズを目指す。距離延長でデビュー以来、初の2000メートルだったがスランプぎみの走りが一変した。100メートルの距離延長もむしろプラスか。
地元勢では重賞3勝とメキメキ力を蓄える▲7 ブリーザフレスカ(牝4、塚田隆男厩舎)に熱視線が注がれる。近2走は秋桜賞、ゴールド争覇と広域交流重賞を連勝中。メンバーが強化されさらにハードルは上がったが、破壊力ある末脚が三たび爆発するか。
△8 リコーヴィクター(牡4、北海道・川島雅人厩舎)は長期休養明け初戦をひと叩きされ、大きな上積みが期待できる。軽視禁物だ。
(文/中部地方競馬記者クラブ)