兵庫
2024年01月09日
ヒメツルイチモンジら三つ巴の様相「奈良県酪農特別」(園田競馬)
9日(火)の園田競馬メイン第11レースに「奈良県酪農特別」(A2、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎5 ヒメツルイチモンジ(牝4、新子雅司厩舎)は秋に入ってから楠賞で落馬した馬のあおりを受けたり、秋の鞍や2走前のB1特別では進路をふさがれる不利を受けて力を出し切れない競馬が続いていたが、前走は内をさばいて鋭く突き抜けて本領を発揮した。ゆくゆくは短距離重賞での活躍が見込まれるだけにA2はまだ通過点。一気の相手強化にはなるが、好調の下原理騎手を背に前走の末脚を再現できれば勝ち負けになる。
○4 クリノカイザー(牡6、石橋満厩舎)は笹田知宏騎手が騎乗して6戦5勝、2着1回のパーフェクト連対。逃げて良し、差して良しと脚質に幅があり、前走はA2で上位の力を誇るホテルカリホルニアを突き放したところからも充実ぶりがうかがえる。再び57キロを背負うが、前走の勝ちっぷりなら心配はいらない。
▲7 エコロクラージュ(牡5、保利良平厩舎)は園田金盃で9着だったが、序盤から先行争いが激しくなり、脚を使わされて息の入るところがなく敗れたもの。結果論にはなるが、気性的にも1870メートルは長かったか。今回は主戦の吉村智洋騎手に戻り、うまく脚をためて運べれば巻き返し可能だろう。
☆3 ムキズ(牡7、有馬澄男厩舎)は脚部不安から復帰してからしばらく結果が出ていなかったが、前走はこの馬らしいしぶとさが出て3着と復調を示した。今回は少頭数で展開利が見込める。再び警戒が必要だ。
△8 スナークスター(セン8、木村健厩舎)は勝ち馬のレベルが高かった2走前を除くと勝ち馬から1秒以内に踏ん張っている。今回も中団でじっと脚をためる競馬になりそうだが、展開が向けば一発がある。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)