名古屋
2024年03月14日
9戦9勝セブンカラーズに熱視線「若草賞土古記念」(名古屋競馬)
3月14日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第22回若草賞土古記念」(4歳以上牝馬、名古屋競馬場1500メートル)。
グランダム・ジャパン2024に組み込まれた地方全国交流重賞に、遠征勢5頭を含む精鋭10頭がスタンバイ。しかし一番の視線が注がれるのはデビュー以来、無傷の9戦全勝を誇る◎2 セブンカラーズ(牝4、川西毅厩舎)だ。東海ダービー優勝後のケガで、約8カ月ぶりの戦列復帰だった前走の笠松出張戦。しかし余裕の手ごたえの先行快勝であっさり仕留めてみせた。初めての古馬対戦や初コースの遠征も難なく克服。何より1分26秒0(1400メートル)の抜群の好時計をマークし、センスと能力の高さを改めて示した。久々をひと叩きしたことで調教や追い切り気配に動きもアップ。ハイレベル地区の南関東の遠征勢らを迎撃成功し、将来への可能性、選択肢をさらに広げたい。
ただ逆転候補は多い。層の厚さに定評のある南関東勢がもちろん強敵になりそうだ。なかでも連闘策も、先週の笠松・ブルーリボンマイルを軽快な逃げで仕留めた○3 グレースルビー(牝7、大井・堀千亜樹厩舎)が同タイプの先行派で最大のライバルになる。
▲4 サーフズアップ(牝4、船橋・山下貴之厩舎)はひと息入ったローテーションも、調整十分で好仕上がりのうえ、南関東の3歳重賞V2を誇る好素材。こちらも高評価が必要だ。
またブルーリボンマイルは、休養明けで粘りが甘くなった△1 ジュランビル(牝8、大井・福永敏厩舎)だがひと叩き効果が望め、軽視できない。
地元勢では転入後7戦6勝を飾るなど、勢いあふれる新興勢力△7 アプサラー(牝5、迫田清美厩舎)の走りも見逃せない。
(文/中部地方競馬記者クラブ)