笠松
2024年03月06日
素早い反撃なるかマラードザレコード「夢見月特別」(笠松競馬)
3月6日(水)の笠松競馬メイン第9レースは「夢見月特別」(A級2組(b)、笠松競馬場1600メートル)。
勝ち負けレベルの馬ばかりで激しいV争いが期待できる好カードだ。条件緩和した◎4 マラードザレコード(セン10、後藤佑耶厩舎)の素早い反撃から狙いたい。今冬移籍してきた実力派は、転入初戦だった2走前のオープン特別を完勝し絶好のスタートを切った。好位をキープして流れに乗り、直線手前から追い出されると反応よく鋭く伸び、抜群の勝ち時計1分25秒5(1400メートル)をマーク。中央3勝クラスで勝ち負けした力とレースセンスを強烈アピールした。しかし前走は一転。重賞・白銀争覇で1番人気に推されたが、見せ場なく9着大敗した。ただ強敵ぞろいの重賞というよりも、最内1枠スタートでもまれて砂を被る競馬で力を出し切れずに終わった印象だ。中間の調教、追い切りからデキ落ちなど感じられないうえ、手ごろなメンバーのA級2組への編成。何より前走の1走だけで見限るのはまだ早計。スムーズに流れに乗って運べれば鮮やかに巻き返していい。
強敵は地力派ぞろいの名古屋勢の3頭。それぞれストロングポイントと弱点を持つが、差し馬向きの流れなら○1 キージュピター(牡5、川西毅厩舎)に出番。追い込み一手で差し届かず終わることも少なくないが直線で、確実に差し脚を伸ばす末脚自慢。2走前には地元名古屋のオープンで3着に食い込んでいる。速い流れになれば頭まで突き抜ける。
前走、当地ウインター争覇で重賞ウイナーの仲間入りした▲5 セイルオンセイラー(セン5、塚田隆男厩舎)も勝ち負けに欠かせない。7番人気の低評価でマークされずに逃げが打てた面はあったが、力が備わってなければ重賞では逃げ切れない。前走がフロックでなかったことを証明したい。
外枠時に好走が多い△2 ヘイシリン(牡5、坂口義幸厩舎)はスムーズな競馬ができるかが好走への鍵。
(文/中部地方競馬記者クラブ)