笠松
2024年03月07日
重賞連勝なるかスティールアクター「ジュニアグローリー」(笠松競馬)
3月7日(木)の笠松競馬メイン第9レースは「第1回ジュニアグローリー」(3歳、笠松競馬場1400メートル)。
今年新設された東海3歳重賞は、月末に控える「ネクストスター中日本」(28日・名古屋1500メートル)の前哨戦的な意味合いもあって、いっそう目が離せない戦いだ。東海の3歳戦線をけん引する三強ムードが漂うが、軸にふさわしいのは2月の名古屋・スプリングカップで待望のタイトルウイナーに仲間入りした◎10 スティールアクター(牡、角田輝也厩舎)。重賞初挑戦だった新春ペガサスカップは詰まった厳しいローテーションで粘り甘く3着に失速したが、調整十分で臨んだ前走で一変。好位キープから早めに先頭に立ち、そのまま力強く完封。3馬身差快勝で重賞初制覇に成功した。サッと好位置につけられ、道中折り合いに心配がない。さらに操縦性が高く、追い出してからの反応も鋭い。レース運びがうまく、距離、相手を問わず、現状の完成度もかなりのもの。北海道1勝と力の裏付けがあり、転入後5戦4勝を誇る決め脚自慢だ。中間ムードは変わらず上々。重賞V2でさらにアピールしたい。
前走は勝負どころから反応ひと息で完敗したが、2走前の新春ペガサスカップでは鋭いキレを爆発させたのが○3 ミトノユニヴァース(牡、角田輝也厩舎)。ネクストスター名古屋を含め、すでに重賞V3を誇る東海3歳のトップランナー的存在。当地はライデンリーダー記念を完勝し、コース経験も強みになる。V五分。
笠松勢の期待はネクストスター笠松を無傷のデビュー5連勝で仕留めた▲7 ワラシベチョウジャ(牝、笹野博司厩舎)。冬休み明けで仕上がり度がポイントになるが、追い切り本数をこなし臨戦態勢は整ったムード。地元1400メートル戦は持ち前の高い先行力やレース運びの巧さがもの言う絶好の舞台でもある。実績上位の名古屋勢を迎撃したい。
また、前走の重賞・ゴールドジュニアではクビ差2着と勝ち負けし、メキメキ力をつけてきた△12 クリスタライズ(牡、後藤佑耶厩舎)も軽視はできない。
(文/中部地方競馬記者クラブ)