金沢
2024年03月19日
決め手の違い見せるテトラルキア「買って応援 能登・石川特別」(金沢競馬)
2023年度最後の開催を迎えている金沢競馬。3月19日(火)のメインカードは最終第11レースの「買って応援 能登・石川特別」(A2級一組、金沢競馬場1700メートル)になります。開幕戦でまさかの2着に敗れたテトラルキアが、名誉挽回へ今度こそ差し切り勝ちを狙います。
◎2 テトラルキア(セン9、金田一昌厩舎)は、昨年末の中日杯で2着を死守したレース内容から、開幕戦のA2級一組(1500メートル)でも断然の人気に支持されましたが、逃げた馬を交わして3コーナーから先頭へ抜け出したタイサイをとらえきれず2着でした。スタートダッシュが付かず内で馬群に包まれる苦しい位置取りとなり、向正面でようやく外に持ち出して4コーナーでは懸命に伸びてきましたが、前々でスムーズに運んだ勝ち馬が相手では、自慢の末脚も届きませんでした。連闘策で使ってきたのは元気がいい証拠で、冬休み明けをひと叩きされた効果も見込めます。6頭立ての少頭数になったことで展開の紛れも少なそうで、距離も1700メートルに延びるなら今度こそ決め手の違いを見せ付けたいところです。
○4 ロジローズ(牡6、加藤和宏厩舎)は冬休み明けでもA2級二組を逃げ切って、開幕戦勝ちを飾りました。スタートを決めて先手を主張すると、2周目3コーナー手前から後続を徐々に引き離し、終わってみれば2着以下に5馬身差をつける“完逃劇”でした。昨秋はA1級で伸び悩んで控える競馬も試みましたが、やはり自分のペースで持ち込んで逃げた方が強さを発揮します。引き続きの1700メートルは歓迎で、今回も同様のレースに持ち込めれば、テトラルキアの追い上げも振り切ってしまうかもしれません。
▲6 キョウエイロナ(牝6、加藤和宏厩舎)は、開幕戦のA2級二組で逃げたロジローズには引き離されましたが、勝負どころからしっかり脚を伸ばして、2着は確保しました。初騎乗だった栗原大河騎手も手の内に入れたようで、テトラルキアが早めにロジローズを交わして後続を大きく引き離す展開になるなら、混戦の次位争いから再度抜け出してきそうです。
△1 カイジンウェーヴ(牡6、中川雅之厩舎)は開幕戦を回避し、鍛え直されて今季初戦を迎えました。1週間前に比べて追い切りの動きは確実にアップしており、A2級なら勝ち負けしても不思議ではありません。
△3 マノンルージュ(牡5、鈴木正也厩舎)は開幕戦でA1級二組までクラスが上がり、後方追走いっぱいの9着と厳しい結果に終わりました、しかし少頭数のA2級ならクラス慣れのきっかけがつかめるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)