兵庫
2024年04月29日
エートラックスが3連勝で頂点へ「兵庫チャンピオンシップ」(園田競馬)
29日(祝・月)の園田競馬メイン第11レースに3歳スプリントシリーズ「第25回兵庫チャンピオンシップJpnII」(3歳定量、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎3 エートラックス(牡、JRA・宮本博厩舎)は昨年の秋に3カ月の休養を挟んでから4戦3勝と軌道に乗った。2走前のネモフィラ賞は激しい先行争いで他の先行馬が失速していくなか、3コーナー先頭からそのまま押し切る強い内容で勝利。続くバイオレットステークスでは一気の相手強化となったが、好位2番手から突き抜けてダート戦線の主役級に仲間入りした。500キロ前後の大型馬だが器用さがあり、小回りの地方の馬場でも問題なさそうだ。ジョアン・モレイラ騎手を迎えて一気の重賞制覇を目指す。
○5 イーグルノワール(牡、JRA・音無秀孝厩舎)は昨年の兵庫ジュニアグランプリJpnIIでハナ差の接線を制しており、園田のダートグレード連勝を狙う。前走の雲取賞JpnIIIでは粘れずに4着だったが、初めての1800メートルに対応できなかったというよりも、間隔が空いて太め残りが響いたもの。今回は坂路を中心に入念に乗り込まれており、前走の二の舞はなさそうだ。主戦の松山弘平騎手は騎乗できないが、過去4度このレースを勝利している武豊騎手とのコンビは心強い。
▲6 エコロガイア(牡、JRA・森秀行厩舎)は3走前のなでしこ賞のように内で包まれる展開になると厳しいが、前走のブルーバードカップJpnIIIのようにもまれずに先行できたときは安定して結果を残している。今回は真ん中の枠に入って出方が難しいが、すんなりハナを奪えば好勝負になる。
☆1 チカッパ(牡、JRA・中竹和也厩舎)はヒヤシンスステークスでは直線で内外から挟まれる不利を受けたが、続く昇竜ステークスではUAEダービーGIIに出走したジョージテソーロとの追い比べを制した。最内枠に入った点は気になるが、地元兵庫のリーディング吉村智洋騎手がうまくさばくと差し切りまである。
△2 リケアサブル(牡、高知・田中守厩舎)は兵庫の重賞で連勝している西日本を代表する短距離馬。速い流れに対応できれば直線で見せ場をつくれそうだ。
△7 ギガース(牡、船橋・佐藤裕太厩舎)は2走前の雲取賞JpnIIIでは結果が出なかったが、距離短縮となったネクストスター東日本で巻き返した。短距離戦なら引けを取らない。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)