兵庫
2024年04月03日
未完の大器トウケイカッタローに期待「菊水賞」(園田競馬)
3日(水)の園田競馬メイン第11レースに「第56回菊水賞」(3歳定量、園田競馬場1700メートル)が行われる。マミエミモモタロー、マルカイグアスといった重賞馬が不在で、全馬に重賞初制覇が懸かる。
◎3 トウケイカッタロー(牝、永島太郎厩舎)はまだ本領を発揮できたレースがなく末脚を持て余している印象もあるが、初出走から認定戦を連勝したときの末脚は強烈なものを見せており、世代トップクラスの実力を秘める。今回はネクストスター園田でコンビを組んだ高知の赤岡修次騎手を呼んでおり、馬の能力をすべて引き出すことができれば栄冠が見えてくる。
○2 ウェラーマン(牡、盛本信春厩舎)は園田ジュニアカップで6着に敗れたときは冬毛が目立って本調子ではなかったが、そこから休養を挟んだことが大きく奏功して、前走のトライアル競走では後続を寄せつけずミスターダーリン以下の末脚を完全に封じた。内のミスターダーリンや大外のクラウドノイズの出方は気になるが、気分よく先行できれば逆転可能だ。
▲6 モンゲーギフト(牝、飯田良弘厩舎)は3連勝で挑んだ前走のトライアル競走では初めての一線級を相手に少し差の開いた3着だったが、姫路3度目の輸送で馬体が減ったうえに不利な最内枠を引いており、条件的に少し厳しかった。今回は輸送のない園田で馬体減りの心配はなく、主戦の吉村智洋騎手が戻って巻き返しといきたい。
☆1 ミスターダーリン(牡、柏原誠路厩舎)は8戦1勝だが、園田ジュニアカップでは先行勢に厳しい流れになりながら2着に粘っており、スタミナ能力に長けている。下原理騎手が騎乗停止になったが、名古屋の岡部誠騎手を配して万全の態勢を取ってきたことからも侮れない。
△5 オーシンロクゼロ(牡、玉垣光章厩舎)はデビュー前から評判の高かった1頭だったが、ゲート内の駐立に問題があり、昨年11月までデビューが遅くなった。しかしその後は切れ味抜群の末脚を武器に3戦3勝と底を見せていない。距離延長で折り合い面の心配はあるが、傑出馬不在の今年のメンバーならば十分にチャンスがある。
△7 グランレザンドール(牡、石橋満厩舎)は兵庫へ転入してから連勝中。まだ遊びながら走っている印象だが、長い距離への適性は証明済みで、一気の相手強化でも惑星になりそうだ。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)