金沢
2024年04月08日
スピードの違い見せるオヌシナニモノ「大聖寺桜まつり特別」(金沢競馬)
新年度の2週目の金沢競馬は月、火曜日の2日間連続開催になります。4月8日(月)のメインカードは最終第11レースの「大聖寺桜まつり特別」(A1級一組、金沢競馬場1500メートル)になります。開幕戦で惜敗続きに終止符を打ったオヌシナニモノが、初対決となるノブノビスケッツやショウガタップリの明け4歳勢を抑えて連勝を伸ばせるか注目を集めます。
◎9 オヌシナニモノ(牡7、佐藤茂厩舎)が昨年終盤3戦連続2着で勝ち切れていませんでしたが、開幕戦のA1級一組(1400メートル)で後続を3馬身引き離す快勝劇を演じました。抑えきれない手応えで3コーナーから逃げた馬を交わして先頭に立つと、そのまま直線独走して2着以下を突き放す強い勝ちっぷりでした。中間はさらに追い切りの動きが良くなっており、5連勝した昨春のデキに近付いています。連覇がかかる21日の金沢スプリングカップに向けても、1500メートルでもスピードの違いを見せ付けたいところです。
○7 ノブノビスケッツ(牡4、加藤和宏厩舎)は前回のA1級一組(1500メートル)で約5カ月半ぶりに戦列復帰しました。向正面から終始追い通しの手応えでしたが、3コーナーから馬群を割って4コーナーで2番手まで浮上してきました。勝ったフェイマスダンディには離されましたが、直線に入っても3番手を走るヴェレノとの差が縮まられなかったことから、脚色は鈍らずに伸びていました。休み明けをひと叩きされたことで冬毛が抜けて見栄えは良くなっており、今回も勝負どころから一気に駆け上がっていければ、先に直線抜け出すオヌシナニモノを猛追しそうです。
▲6 ソーラーフレア(牡9、中川雅之厩舎)は冬場笠松に移籍してA2級でも馬券に絡む先行スピードを見せていました。3月上旬に金沢へ戻って来ましたが、遠征の疲れもあったことから1カ月ほどレース間隔を空けて立て直しが図られました。まだ追い切り時計は平凡ですが、冬場休まずに使われていたことから出走態勢は整っており、これまで4勝している相性がいい1500メートル戦なら、いきなり上位争いを演じても不思議ではありません。
△3 ショウガタップリ(牝4、高橋俊之厩舎)は開幕戦のA1級二組(1700メートル)で2番人気に推されましたが、直線内から伸びたエムティアンジェに突き放されて4着に敗れました。3〜4コーナーで2番手まで押し上げながら、直線に入ると伸び切れないのは、昨年末の中日杯と同様のレース内容でした。古馬と対戦するようになってからやや苦戦しているイメージですが、石川ダービーや西日本ダービーを制した時に騎乗していた吉原寛人騎手の手腕で、何とか復調のきっかけをつかみたいところです。
△5 ダイヤモンドライン(牝4、佐藤茂厩舎)は開幕戦のA1級二組で3着でしたが、3〜4コーナーでは外から伸びてきたショウガタップリを抜かせずに一旦は先頭に立つ見せ場はありました。1500メートル戦はやや距離が短い気もしますが、冬休み明けを叩かれて追い切りの動きは上向いており、持ち前の勝負強さを発揮できれば上位争いに加わってきそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)