兵庫
2024年05月02日
ドンカポノとタイガーインディの一騎打ち「兵庫大賞典」(園田競馬)
2日(木)の園田競馬メイン第11レースに「第60回兵庫大賞典」(4歳上定量、園田競馬場1400メートル)が行われる。
◎5 ドンカポノ(牡6、田中一巧厩舎)は転入初戦で中距離王者ラッキードリームに肉薄すると、前走は今回と同じ1400メートルで逃げ粘るサンライズラポールをあっさり捉えて快勝している。まだ手応えには余裕があっただけに時計はさらに縮められそうだ。追い切りではテンションが上がり切らないように馬なりだったが、動きは上々。一気に短距離界の頂点を狙えそうだ。
○9 タイガーインディ(牡7、保利良平厩舎)は兵庫ウインターカップで重賞初制覇。続く黒船賞JpnIIIでも大外から鋭く伸びて3着と見せ場をつくった。砂を被ると良くないが、今回は外枠に入っておりその心配もなさそうだ。1週前にビッシリ追われて仕上がりは万全。あとはうまく流れに乗れるかどうかだけ。
▲8 ハナブサ(牡7、森澤友貴厩舎)は2年前の金沢スプリントカップを制した後は重賞で結果が出ていないが、地元のオープン特別では58キロを背負って4勝しており、無類の強さを誇る。今回は主戦の廣瀬航騎手が騎乗できないが、地元リーディングの吉村智洋騎手を背に、2つ目のタイトルを狙う。
☆12 サンロアノーク(牡8、田中一巧厩舎)の前走は4コーナーで内を通ったハナブサに対して3〜4頭分外を回らされた分の差が出たか。ゲート内でテンションの上がりやすい馬だが、今回は大外枠で待つ時間が少なくて済む点はプラスに出る。吉原寛人騎手との初コンビにも注目だ。
△4 オーバーディリバー(セン8、柏原誠路厩舎)は脚元に不安があるために間隔を詰めて使えないが、レースでは強烈な末脚を毎回披露している。走りっぷりから姫路のような広いコースの方が向いていそうだが、2走前のように内から外へうまく切り替えることができれば一発がありそうだ。
△6 テーオーターナー(セン6、盛本信春厩舎)は地元の一線級とはあまり一緒に走っていないが、兵庫では12戦9勝、2着3回と連を外していない。大柿一真騎手によると「他地区のレースだと物見をして力を発揮できていない」ようだが、走り慣れた地元戦ならタイトルに手が届くか。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)