笠松
2024年05月09日
反撃なるかスティールアクター「新緑賞」(笠松競馬)
5月9日(木)の笠松競馬メイン第11レースは「第50回新緑賞」(3歳、笠松競馬場1400メートル)。
6月の交流SPI・ぎふ清流カップのトライアルレースでもある東海重賞に、精鋭12頭がフルゲートで激突する。実績上位の3頭がV争いをけん引するが、ひと叩きされた効果で素早い反撃を狙う◎7 スティールアクター(牡、角田輝也厩舎)を狙い撃ちだ。2月スプリングカップ、3月ジュニアグローリーで重賞連勝を果たした実績派は駿蹄賞でまさかの7着に終わった。好位3番手で運んだが、最後の直線に入ると早々に失速。ただ3月のネクストスター中日本を熱発のアクシデントで回避した影響か、直前の追い切りの動きもイマイチ。仕上がり途上否めない臨戦が走りに響いたとも分析できる。実力はいうまでもなく、ソツのないレース運びができ、操縦性や完成度の高さもセールスポイント。何より名古屋屈指の名門・角田輝也厩舎の敢えての連闘での重賞参戦。勝算がなければ若駒3歳馬にさせるはずもない。駿蹄賞を使った2走目の上積みですばやく変身だ。
○9 ミトノウォリアー(牡、角田輝也厩舎)も連闘策で反攻を目指す。僚馬スティールアクター同様、期待された駿蹄賞では4着に完敗。こちらは自身初の2000メートルの距離が長かった。しかし東海ではゴールドジュニアVなど10戦9連対を誇る世代トップランナーの1頭。距離短縮に、笠松出張戦に変わって、持ち前の先行力、粘りアップだ。
地元勢では笠松2歳チャンプの▲3 ワラシベチョウジャ(牝、笹野博司厩舎)に期待がかかる。前走のネクストスター中日本の8着大敗は初めての輸送競馬、マイナス傾向の馬体重がさらに減ったのがモロに影響したようだ。その後立て直し、中間ムードや追い切り気配はアップ。本来の輝きを取り戻すか、注目だ。
穴は△6 ネッサローズ(牝、安部幸夫厩舎)。冬場を休養に充て、久々だった前走をひと叩きし、気配が大幅にアップしている。デビュー当時から名古屋で評価の高かった好素材。流れに乗ってレースを運べれば一発を秘める。
(文/中部地方競馬記者クラブ)