兵庫
2024年05月09日
センスの高さ光るグラインドアウトが差し切る「のじぎく賞」(園田競馬)
9日(木)の園田競馬メイン第11レースにGRANDAME-JAPAN2024「第62回のじぎく賞」(3歳牝馬、園田競馬場1700メートル)が行われる。
◎6 グラインドアウト(高知・田中守厩舎)は佐賀で花吹雪賞、ル・プランタン賞を連勝して勢いに乗る。特にル・プランタン賞は先行争いが激しくなって展開も味方したが、内からまくって3コーナー先頭から押し切っており、センスの高さが光った。当時よりメンバーがそろっている印象だが、前走と同じような走りができればチャンスがある。
○1 ニジイロハーピー(名古屋・今津勝之厩舎)は兵庫クイーンセレクション、東海クイーンカップの覇者で実績ではグラインドアウトと双璧をなす。いずれも外からひとまくりで快勝したが、今回は最内枠に入っており、内でもまれたときの対応が未知数で対抗評価にした。うまくさばければ勝ち負けになる。
▲8 クライムエンジェル(高馬元紘厩舎)はル・プランタン賞でグラインドアウトに敗れたが、他馬に競られてなかなか息を入れるタイミングがなく、スタミナを多く消耗してしまった負け方だった。しかしその後はすぐに回復して順調に仕上がっており、敗戦のダメージは感じられない。折り合いの心配がなく、地元馬ではこの馬を最上位に評価した。
☆9 プリムロゼ(雑賀伸一郎厩舎)は東海クイーンカップで5着に敗れたが、大外枠から終始外を回らされるロスが響いて差し届かなかったもの。輸送でイレ込みやすいタイプだが、今回は地元のレースでその心配もなく、実力を発揮できそうだ。これまで地元のライバル、クライムエンジェルとは3度対戦していずれも先着しており、意地を見せたい。
△7 ファーマティアーズ(大井・須田和伸厩舎)は留守杯日高賞で2着に入っており、グランダム・ジャパン3歳シーズン制覇に向けて負けられないところ。前走の末脚を見ればここでも上位争い必至だが、デビュー当時から40キロ近く馬体が減っている点は気になるところ。輸送競馬で大きく馬体が減っていないか、当日のパドックで注視したい。
△11 モンゲーギフト(飯田良弘厩舎)はまだ精神的に幼いところがあるが、外枠ならもまれる心配がないし、重賞の速い流れも味方しそうだ。昨年のスマイルミーシャと同じ陣営が連覇を決める可能性もある。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)