null

昇級初戦でもナムラエヴァ「早乙女短距離特別」（笠松競馬）

6月5日（水）の笠松競馬メイン第10レースは「早乙女短距離特別」（A級4組、笠松競馬場1400メートル）。

層の厚い名古屋勢がV争いをリードしていく。なかでも中心は好調さが光る◎3 ナムラエヴァ（牝4、藤ケ崎一人厩舎）。B級昇級後、初戦こそ7着に失速したが、その後は5戦すべて馬券に貢献中。1戦ごとに先行力、粘りともにアップし、地力強化に成功する。前走も強敵ぞろいのB級1組特別を堂々2着に逃げ粘った内容十分の走りでアピールした。ポイントは初の笠松出張戦だが、小回り走路で直線が短く、馬場が軽くなるコースは持ち前の先行力がいっそう生きる絶好の舞台。昇級初戦でもいきなり勝ち負け濃厚だ。

一方、差し勝負に持ち込めば○11 ダブルダブル（牡5、戸部尚実厩舎）に出番。地元A級戦では頭打ちしていたが、4走前に笠松へ再び矛先を向けると3、4、2、2着と再び好勝負するようになった。差し一手の脚質だが、コースや手ごろなメンバーが覚醒をうながしている。1600メートルの前走4組でもクビ差2着に突っ込んでおり、ここも好勝負必至。

もう1頭、新たに笠松コースに矛先を向けてきたのが▲5 フェルクアーサー（牡5、川西毅厩舎）。強さとモロさが同居するタイプだが、すんなり先行態勢を築いた時の粘りは折り紙付き。同タイプのナムラエヴァとの兼ね合い、先行バトルが好走への鍵になる。

善戦止まりの近況だが、地力ある△7 アンサングヒーロー（牡5、今津博之厩舎）も軽視できない。