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久々の重賞制覇なるかワラシベチョウジャ「兼六園スプリント」（金沢競馬）

今週の金沢競馬は日、火曜日の通常開催に戻ります。7月7日（日）が初日で、メインカードは最終第12レースの東海地区との交流重賞「第1回兼六園スプリント」（3歳、金沢競馬場1500メートル）です。今年新設された3歳馬による短距離重賞で、初タイトル獲りを狙い名古屋と笠松で2頭ずつ計4頭が参戦してきました。

遠征勢の中でまず注目を集めるのは◎11 ワラシベチョウジャ（牝、笠松・笹野博司厩舎）です。デビューから無傷の5連勝でネクストスター笠松を制した笠松の2歳王者で、3歳になってもジュニアグローリー（笠松1400メートル）、新緑賞（笠松1400メートル）、クイーンカップ（笠松1600メートル）でそれぞれ2着と好走しています。前走の西日本交流・ぎふ清流カップ（笠松1400メートル）でも兵庫や高知からの遠征勢に終始食い下がり4着と笠松勢では最先着を果たしており、今回の東海勢の中では実績的にもやや抜けた存在です。暑さを考慮して直線だけの追い切りでしたが、引き続き動きは軽快で、エクストラ騎乗で金沢の重賞戦で何度も連対している渡邊竜也騎手の手腕なら久々の重賞制覇が飾れそうです。

迎え撃つ地元勢では○6 ダブルアタック（牡、金田一昌厩舎）に期待です。数少ない地元2歳デビューの生え抜きで、これまで重賞勝ちこそありませんが、北日本新聞杯で2着、石川優駿でも4着と距離が2000メートルに延びても崩れない走りを見せました。今回は1500メートルに距離が短縮されますが、今年3月の若駒賞など準重賞2勝を飾っている適距離で、しぶとい先行スピードを存分に発揮できそうです。1カ月ほどレース間隔を空けたことで、追い切りの動きも上向いており、4コーナーを先頭で回って後続の追い上げをしのぎます。

調教気配が目立っているのは▲9 ネッサローズ（牝、名古屋・安部幸夫厩舎）です。2歳秋のネクストスター名古屋5着以降に半年ほどの休養を余儀なくされたこともあって、4月に戦列復帰してからあまり強い追い切りはされていませんでしたが、今回は中間に2本の追い切りを重ねて仕上げられました。2走前の新緑賞で4着、前走のクイーンカップでも4着とワラシベチョウジャには先着されていますが、しっかり追い切った今回は着差は縮められそうです。

地元の△5 トルピード（牝、高橋俊之厩舎）は、前走の3歳牝馬重賞・加賀友禅賞（1400メートル）でも穴人気となりましたが、ゲート出が甘くレース後半追い上げたものの4着止まりでした。しかし持ち時計は大幅に更新しており、調子の良さはうかがえます。連戦になりますが、重賞請負人・吉原寛人騎手が騎乗するのは心強く、前崩れの展開になるならゴール前突っ込んできそうです。

地元の△4 シルバヴール（牝、中川雅之厩舎）は中央未勝利から転入後3連勝中とスピードの違いを見せ付けています。重賞初挑戦になりますが、先手争いを制してペースを握ることができれば、前残りが図れるかもしれません。