名古屋
2024年08月22日
920m巧者フォルツァエフの重賞初制覇なるか「ベイスプリント」(名古屋競馬)
8月22日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第5回ベイスプリント」(名古屋競馬場920メートル)。
東海、北陸の交流重賞に金沢からの遠征勢4頭を含むスプリンターたちがズラリと勢ぞろい。勝ち負けレベルの馬がほとんどのうえ、力よりも流れ、展開がウエイトを握りやすい電撃920メートル戦。大激戦ムードだが、名古屋920メートル戦巧者の◎9 フォルツァエフ(牡9、迫田清美厩舎)がやはり軸に一番ふさわしい存在だ。前哨戦の前走オープンも持ち前の巧者ぶりを存分に発揮。着差はわずかハナ差だったが、絶好の手ごたえで早めに抜け出すと、直線の追い上げもしのいでしっかり勝利を飾ってみせた。これで当地920メートル戦は6戦全勝。勝ちっぷりに派手さはないが、自在なレース運びができて、競り合いに強い勝負根性の持ち主でもある。ここを目標に備えられ、て中間ムードは順調。レースでの立ち回りがしやすい外枠スタートも願ったり。待望の重賞初制覇を飾りたい。
もちろん逆転候補は多い。手探り面は残るが、転入馬○3 イモータルスモーク(牡7、角田輝也厩舎)はいきなり要警戒だ。中央4勝馬の実績派で、2走前には重賞・園田FCスプリントで2着に突っ込んだ韋駄天。直前追い切り気配がよく鞍上に岡部誠騎手を配し、陣営の勝負気配も漂う。
金沢勢では▲12 ハクサンパイオニア(牡4、金沢・加藤和義厩舎)に熱視線が注がれそうだ。中央2勝馬の地力派で地方移籍後、金沢2戦をともに先行劇で圧勝。まだ4歳と伸びしろ十分で、コンビを組むのは東海遠征で抜群の勝負強さを誇る吉原寛人騎手。高い評価が欠かせない。
転入初戦ではフォルツァエフと時計差なしの2着に好勝負し、前走は一転、中距離オープンを快勝。能力折り紙付きの△7 ベストリーガード(牡5、角田輝也厩舎)も有力なV候補。
(文/中部地方競馬記者クラブ)