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主役不在でビーチボーイに勝機到来「兵庫ジュベナイルカップ」（園田競馬）

19日（木）園田競馬メイン第11レースに「第2回兵庫ジュベナイルカップ」（2歳定量、園田競馬場1400メートル）が行われる。

◎2 ビーチボーイ（牡、橋本忠明厩舎）はデビューから3戦目までの走りっぷりを見る限り先行してワンペースで走る馬かと思われたが、前走は中団に構えて3コーナー過ぎからうなるような手応えで上がって2着に入っており、収穫のある一戦だった。前走後は1走挟むプランもあったが、このレースを目標にしていたことからパスして万全の状態で挑める。重賞で騎乗機会3連勝中の下原理騎手とのコンビで大駆けを狙う。

○4 マオリ（牡、長南和宏厩舎）は初出走を逃げ切って7馬身差の圧勝だった。キャリア1戦での重賞参戦になるが、デビュー前には何度も自主能検を使ってレース感覚を養っており、ここでも逃げれば勝ち負けできる力はある。課題は前走の発走前にゲートに突進するアクシデントがあったように、ゲート入りまでにテンションが上がりすぎないようにケアできるかどうかだろう。

▲1 キミノハート（牝、吉見真幸厩舎）は初出走で世代トップクラスのスマイルモンブランに敗れたが、2戦目できっちり押し切って素質の高さを示した。馬体はまだ先を見据えて余裕残しでつくられているが、前走の勝ちっぷりを見ればまだまだ奥の深さを感じさせる。スマイルモンブランが戦線離脱して吉村智洋騎手を鞍上に迎えることができたことからも一発を十分に狙える。

☆6 イザグリーンライト（牡、西川進也厩舎）はデビュー当初こそ目立った存在ではなかったが、1400メートルに距離を延ばしてから末脚を発揮できるようになり、軌道に乗ってきた。発馬に課題を残すために今回も後方に構える競馬になりそうだが、前が競り合う展開になると浮上してきそうだ。

△9 ジーニアスレノン（牡、保利良平厩舎）は5月の能力検査当初から評判の高い1頭だったが、デビューは8月にずれ込んだ。それでも初出走ではスピードの違いを見せて逃げ切っており、素質の高さは間違いない。逃げも可能だが、能検時のように末脚をためて運んだ方が伸びる印象で、同厩舎の先行馬ジューンコメットも出走していることから、どの位置から運ぶのか戦法にも注目が集まる。