金沢
2024年10月21日
スピード上位リパリス「能登半島地震復興応援杯72」(金沢競馬)
日、月、火曜日の3日間連続で開催されている今週の金沢競馬。21日(月)の注目カードは第10レースで争われる「能登半島地震復興応援杯72」(B2級四組、金沢競馬場1400メートル)で、逃げて自分のレースに持ち込めれば強さを発揮するメンバーが多く、ゲートが開いてからのポジション争いが鍵を握る一戦です。
◎8 リパリス(牝6、井樋一也厩舎)は夏場に茨城の牧場へ放牧に出されて立て直しが図られ、復帰初戦のB2級四組(1500メートル)こそ5着に敗れましたが、2戦目のB2級三組以下の牝馬限定戦(1400メートル)を逃げ切って一変しました。昨年はB1級でも勝ち負けしていた実績から、B2級ならスピード上位の存在。相変わらず角馬場で乗り込み重視の調整が続いていますが、引き続きの1400メートルは歓迎で、今回も発馬を決めて先手争いを制することができれば、スピード勝負に持ち込めそうです。
○6 マジカルモーション(牡4、中川雅之厩舎)は今春に兵庫から転入してきて、9戦して馬券絡みを外したのは2走前のB2級二組(1400メートル)の5着だけと抜群の安定感を見せています。夏負け気味だったため、前走のB2級二組(1400メートル)で2着後は小松温泉牧場へ放牧に出されて立て直しが図られました。9月下旬に帰厩後してからは長めの追い切りを消化するなどしっかり乗り込まれており、復調気配がうかがえます。約2カ月ぶりの休み明けでも仕上がりは良さそうで、どんな位置取りになっても持ち前の機動力を発揮できれば上位争いに加わってきそうです。
▲7 グルナピーク(牝6、菅原欣也厩舎)はゲートが開いてからのダッシュ力に課題はありますが、勝負どころから一気にコーナーを駆け上がってくる末脚は魅力で、前走のB1級二組以下の牝馬限定戦(1400メートル)でも3着まで追い上げてきました。夏場に入ってからは連戦続きだったため、前走後はひと息入れられましたが、涼しくなったことで体調面は持ち直しています。B2級なら多少の出遅れもカバーできる決め手の良さはあるだけに、先手争いが激しくなって前崩れの展開になるなら、直線突き抜けるシーンも考えられます。
△1 セブンパワー(セン6、金田一昌厩舎)は以前のスピードで圧逃するレースはできなくなりましたが、差す競馬をマスターして崩れなくなっています。後方から追い上げてくるグルナピークとたたき合って直線浮上することができれば、連絡みできるかもしれません。
△10 フェスティヴノンノ(牝6、加藤和宏厩舎)も今春に高知から転入してきてまだ入着を外していません。1400メートルに距離が短縮されるのは良さそうで、外枠からスムーズに先行できれば流れ込みが図れそうです。
(文/中部地方競馬記者クラブ)