名古屋
2024年10月30日
得意の920m戦ならマルトクローレル「鮑特別」(名古屋競馬)
10月30日(水)の名古屋競馬メイン第11レースは「鮑特別」(A級3組、名古屋競馬場920メートル)。
力よりも展開、流れがウエイトを握りやすい電撃920メートル戦。しかも抜けた存在が不在で混戦ムードだが、短距離巧者の◎4 マルトクローレル(牝6、戸部尚実厩舎)に連軸の期待だ。兵庫在籍時がそうだったように、1000メートルを超えると粘りひと息も、1000メートルを切ると先行力に粘りも安定。移籍後の920メートル戦では当地唯一の勝ち星を含めて【1・1・1・1】とコンスタントな成績を残す。近2走も主戦場の同距離で1、2着。前走は再昇級戦の同条件3組で、絶好調の勝ち馬の決め脚には屈したが、2番手からしっかりと2着確保に成功。しかも2走ともに水準以上の好時計で駆け抜ける点も評価できた。1週前追い切りの動き、気配は上々。軸馬に一番ふさわしい。
○8 ロイヤルパールス(牡9、榎屋充厩舎)、▲11 エッシャー(セン10、瀬戸口悟厩舎)の実績上位組はともに見直しが必要。ロイヤルパールスは前走4着も強敵ぞろいのA級1組特別のうえ、不得意の不良馬場が一因。一方、エッシャーは前走を含め、近走は流れに乗りにくい不得手の内枠スタートが影響。ともにレースのしやすい外枠スタートに変わっている。リズムよく運べれば変わり身があっていい。
転入馬△2 オメガエリタージュ(セン7、安部幸夫厩舎)の取捨もポイントになりそうだ。近況の主戦場はダート中距離や障害レースだが、短距離ダートでも中央時に2勝を挙げている。追い切り気配がよくいきなり地力発揮シーンには警戒したい。
(文/中部地方競馬記者クラブ)