名古屋
2024年10月31日
堅実差しハクサンスプリングが中心「蘭鋳特別」(名古屋競馬)
10月31日(木)の名古屋競馬メイン第12レースは「蘭鋳特別」(A級1b組、名古屋競馬場1400メートル)。
勝ち負けレベルの馬は多いが、それぞれ一長一短あって大混戦モード。そんな中、中心視は堅実差しタイプの◎8 ハクサンスプリング(牡6、櫻井今朝利厩舎)。前走の昇竜戦では好位で流れに乗り、直線インを突いて鋭く伸び、競り合いを制して勝利を飾った。以前あったムラ駆けの傾向は解消し、運びのうまさ、勝負強さが光った好内容だった。中間気配は特に変わらず好ムードをキープする。本質的にもう少し距離は欲しいところだが、馬込みを気にしないなど、流れや枠順に左右されない強みもある。クラス上位の安定勢力が軸馬に一番ふさわしい。
○1 ケンドチョウライ(牝4、坂口義幸厩舎)はまさに“捲土重来”を目指す。2走前の1組では連対を果たしたが、前走は5着に留まった。内枠スタートにスローペースでロスの多い競馬を強いられ、直線外から伸びたがハクサンスプリングからコンマ4秒差5着に終わった。再度の最内1枠スタート。地力は誰もが認めるところ。どう馬群をさばいていくかがポイントになる。
中央からの転入馬▲4 オラヴェリタス(牡5、今津博之厩舎)の取捨も鍵。手探り面の多い地方デビューだが中央2勝馬でダート戦歴も上々。追い切り本数も多数消化し、仕上がり面も悪くない。いきなり劇があっていい。
気難しさからモロさも同居するが、重賞2勝馬の△11 レイジーウォリアー(牝5、塚田隆男厩舎)は絶好の外枠スタート。ひと息入っていた前走を叩かれた上積みも見込める。大きな前進が期待できる。
(文/中部地方競馬記者クラブ)