兵庫
2024年10月31日
重賞に駒を進めたいインベルシオンとスマートセラヴィーの争い「神無月特別」(園田競馬)
31日(木)の園田競馬メイン第11レースに「神無月特別」(A1、園田競馬場1870メートル)が行われる。
◎4 インベルシオン(牡5、松浦聡志厩舎)は高知との交流競走だった転入初戦を圧勝して中長距離路線の新興勢力として注目を集めたが、前走はまさかの2着に敗れた。少頭数で52キロの軽量馬に逃げ切りを許したが、手応えはいつでも交わせる感じがあっただけにもったいない敗戦となった。切れる脚がないだけに、2走前のような積極的な競馬ができれば勝利は近い。園田金盃へ向けて賞金を加算しておきたい。
○8 スマートセラヴィー(牡8、永島太郎厩舎)は転入初戦で1400メートルに出走して好位から鋭く突き抜けた。レース振りに余裕があったことから今回は1870メートルを選択してきたが、JRAでは1700メートルで3勝しており、距離の長短は問わないようだ。インベルシオンよりも前で競馬ができそうで、逆転の可能性は十分にある。
▲6 ベストオブラック(牡6、柏原誠路厩舎)は脚部不安のために9カ月の休養明けだった姫山菊花賞で、後方から追い込んで2年連続4着に入った。良馬場が理想で前日30日は不良馬場で行われていた点が気になるが、当日は馬場がある程度乾く可能性が高い。1度叩いたことで気配は上向いており、豪快な追い込みを見せるだろう。
☆7 マルカアトラス(牡5、橋本忠明厩舎)は転入初戦が2着。同型馬に競られてハナを奪えず、4コーナーで先頭に立ったがゴール前で脚が上がったところを52キロの軽量馬に差し切られてしまった。今回は間隔を空けて乗り込まれており状態は前走以上。内のタガノウィリアムも先行争いに絡んできそうだが、テンの速さはこちらが上か。逃げれば一発がある。
△3 ナムラタタ(牡5、玉垣光章厩舎)は重賞になるとワンパンチ足りないが、オープン特別では距離を問わずに堅実駆けする。夏場を過ぎて調子を上げてきており、巻き返しを期待したい。
(文/大阪日刊スポーツ・松本健史)