名古屋
2024年10月17日
吉村騎手と意欲の遠征ミステリーボックス「ゴールド争覇」(名古屋競馬)
10月17日(木)の名古屋競馬メイン第11レースは「第42回ゴールド争覇」(名古屋競馬場1500メートル)。
西日本地区の交流重賞に遠征勢5頭を含む12頭が激突するハイレベル戦。勝ち負けレベルの馬が大半で激戦ムードも、軸に期待はめきめき頭角を現してきた◎6 ミステリーボックス(セン5、兵庫・柏原誠路厩舎)。中央2勝クラスでは成績が頭打ちしたが、今春の兵庫移籍で再ブレイクに成功。重賞初参戦だった8月の園田・摂津盃でいきなり勝利。続く9月の園田・姫山菊花賞は勝ち馬に出し抜けを食らってクビ差屈したが、ダートグレードでも活躍する実力派キリンジに直線で競り勝つなど、価値ある2着をキープ。地力強化した姿を地元ファンに大きくアピールした。先行力があって、直線ではしっかり差し脚を伸ばせる、ソツのない安定した運びができるレースセンスの持ち主。初の遠征重賞も中央出身馬で輸送は問題ない。兵庫の絶対リーディング・吉村智洋騎手が地元開催がありながら遠征するのも買い材料。重賞2勝目へ、期待は高まる。
地元勢の期待は今夏の上り馬○4 ロードランヴェルセ(セン5、坂口義幸厩舎)に、好調な▲10 インペリシャブル(牡7、角田輝也厩舎)にかかりそうだ。ロードランヴェルセは6月のトリトン争覇で重賞初優勝を飾ると、続く名港盃は強い勝ちっぷりで重賞連勝に成功。本質的にもう少し距離はほしいが直線のキレ勝負に持ち込めば。一方、インペリシャブルはひと息入っていた前走の地元A級1組特別を快勝。中間の調教、追い切り気配もよく、距離適性も一番。レースのしやすい外枠スタートも好都合。久々の重賞タイトルを視界にとらえる。
初の遠征がポイントも△8 バリチューロ(牡6、高知・倉兼育康厩舎)も軽視できない。実績派ヘルシャフト相手に好勝負した前走・建依別賞2着から力がうかがえる。
(文/中部地方競馬記者クラブ)