金沢
2024年11月17日
レイジーウォリアー春の雪辱なるか「徽軫賞」(金沢競馬)
今週の金沢競馬は日、月、火曜日の3日間連続の変則開催。17日(日)のメインカードは最終第11レースで争われる「第6回徽軫(ことじ)賞」(3歳以上牝馬、金沢競馬場1400メートル)で、昨年からこの時期に移動して東海地区との交流重賞に生まれ変わりました。笠松から4頭、名古屋から2頭の計6頭が参戦し、地元金沢勢とスピード争いを繰り広げます。
◎2 レイジーウォリアー(牝5、名古屋・塚田隆男厩舎)は、今年5月に今回と同条件で行われた東海地区との牝馬交流重賞・お松の方賞(1500メートル)にも参戦しており、2番人気に推されました。しかし発馬のタイミングが合わず出遅れてしまい、10着と本来のスピードが発揮できませんでした。雪辱を期して2度目の金沢遠征で、1400メートル戦は笠松の撫子争覇を制すなどこれまで6勝を挙げているもっとも相性がいい距離。このレースを最後に繁殖入りすることが決まっており、スタートを決めてリードできれば金沢で有終の美が飾れそうです。
○7 バンダムアゲイン(牝3、笠松・後藤正義厩舎)は今年5月デビューの遅咲きながら、ここまで7戦負けなしの上り馬です。古馬との初対戦となった前走のB級1組特別(笠松1400メートル)でも中団から抑えきれない手応えで3コーナーから先頭に立つと、直線持ったままで後続を7馬身引き離す楽勝劇でした。今回は格上挑戦になりますが、底が割れていないのは魅力で、初めての輸送競馬さえ問題なければ、金沢コースでも素質の違いを見せつけられそうです。
地元勢では▲4 ショウガフクキタル(牝3、高橋俊之厩舎)に期待です。8月に戦列復帰した当初は距離が合わずに着外続きでしたが、距離短縮で復調のリズムをつかみ、3連勝で3歳重賞・MRO金賞(1400メートル)を制して念願の初タイトルを手にしました。今回はさらに相手は強くなりますが、引き続き追い切りでは好時計をマークしており、3歳秋を迎えて充実ぶりがうかがえます。今回も好位追走から直線で脚を伸ばすレースができれば、重賞連勝も夢ではありません。
△8 ベニスビーチ(牝6、中川雅之厩舎)は今年5月に金沢へ戻ってから8戦1勝、2着3回と勝ち切れていませんが、昨春にはお松の方賞を制すなど重賞4勝の実績はこのメンバーに入れば抜けています。前走のA1級一組(1500メートル)で4着後は、レース間隔を空けてここ目標に調整を積んできており、シャープな末脚が復活すれば一気の差し切りもありそうです。
△1 ベストフラワー(牝3、笠松・笹野博司厩舎)は兵庫から笠松へ転入して2連勝中と勢いに乗っています。笠松勢の中では乗り込みが一番熱心で、金沢でも前々で運べれば前残りが図れるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)