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昨年2着オヌシナニモノが決める「金沢ファンセレクトカップ2024」（金沢競馬）

金、土曜日の2日間連続で開催されている今年最後の金沢競馬は、28日（土）で2024シーズンを終了します。フィナーレを飾るのは最終第11レースに行われる重賞「金沢ファンセレクトカップ2024」（ファン投票・記者選抜、金沢競馬場1500メートル）で、昨年このレースで2着だったオヌシナニモノが今年こその構えで臨みます。

◎8 オヌシナニモノ（牡7、佐藤茂厩舎）は2走前のA1級二組（1400メートル）でハクサンパイオニアに先手を奪われて4着に敗れましたが、前走のA1級二組（1400メートル）では逆に先手を奪い返して後続を4馬身以上引き離す圧逃劇で巻き返しました。その後はここ目標に1週前に追い切るなど入念に乗り込まれて順調な調整を積んでいます。昨年はハクサンアマゾネスに先手を奪われて女王のスピードに屈しましたが、今年はハクサンパイオニアさえ抑え込んでしまえばペースは握れそうです。冬場の他地区遠征に弾みをつけるためにも、ファン投票1位で選出された今年は人気に応えたいところです。

○11 マイネルシスネロス（牡7、高橋優子厩舎）は10月に北海道から移籍してきて転入初戦のA1級二組（1400メートル）で2着に入りオヌシナニモノに先着しています。2戦目のA1級一組（1700メートル）では早めに先頭に立ってそのまま押し切り金沢初勝利。1400メートルに戻った前走のA1級二組は先に直線抜け出したソーラーフレアをゴール寸前まで追い詰めましたが、半馬身差及ばずの2着でした。ここまでのレースぶりから1400メートルはやや距離不足な印象で、今回の1500メートル戦の方が差し脚が生かせそうです。前走時からレース間隔は詰まっていますが、金沢に来てまだ連対を外していない安定感は魅力で、重賞でも上位争いに加わってきそうです。

▲4 ショウガフクキタル（牝3、高橋俊之厩舎）は9月から短距離戦へ路線変更すると、3連勝で3歳重賞のMRO金賞（1400メートル）を制し、東海地区との牝馬重賞の徽軫（ことじ）賞（1400メートル）でも直線2着に伸びて連対しました。その後は1カ月ほどレース間隔は空きましたが、2週続けて長めを追い切られて順調に乗り込まれています。1500メートル戦は古馬との初対戦となった3走前のB1級四組で大差勝ちを飾っており不安はなく、オヌシナニモノをはじめ金沢短距離界の一線級相手でも好勝負できれば、来季の飛躍が楽しみになります。

△10 ソーラーフレア（牡9、中川雅之厩舎）もシーズン終盤に来て活躍が目立っています。今回はトップハンデの58キロと重量が見込まれましたが、1500メートル戦は今春の金沢スプリングカップで重賞初制覇を飾るなどこれまで6勝を挙げているベストの距離で、引き続き軽視できない存在です。

△9 ダイヤモンドライン（牝4、佐藤茂厩舎）は前走の中日杯（2000メートル）で6着と奮いませんでしたが、レース間隔を空けた今回は追い切りの動きにも活気が戻ってきています。1500メートル戦はやや短い印象もありますが、昨年このレースで3着まで追い上げており、今年も馬券圏内まで浮上してくるかもしれません。