金沢
2024年12月27日
ダンナイが連勝伸ばすか「あての木賞」(金沢競馬)
今週いっぱいで2024シーズンを終了する金沢競馬は、残り金、土曜日の2日間開催になります。27日(金)のメインカードは第10レースの準重賞「あての木賞」(2歳奨励馬、金沢競馬場1500メートル)です。来季の飛躍を目指す地元デビュー2歳馬によるレースで、金沢ヤングチャンピオンで重賞初制覇を飾ったダンナイが再び注目を集めます。
◎2 ダンナイ(牡、野田幸雄厩舎)は前走の金沢ヤングチャンピオン(1700メートル)で、逃げたモカチャンを4コーナーでかわして直線単独の先頭へ抜け出し、そのまま押し切る横綱相撲で初の重賞タイトルを手にしました。新馬戦から5戦目で初勝利とデビュー当初は距離不足に泣いて勝ち切れないレースが続いていましたが、父ミッキーロケットと同様に距離が延びるごとに真価を発揮し、ついに重賞勝ちまで飾りました。その後も順調に追い切りを重ねて乗り込まれており、A級古馬並みの破格の追い切り時計をマークしています。今回も逃げた馬を前に見ながらレースを運ぶことができれば、連勝は伸ばせそうです。
○5ミヤギロード(牡、金田一昌厩舎)は金沢ヤングチャンピオンで10番人気とあまり注目されていませんでしたが、後方から内を突き進んで3番手までポジションを上げ、直線脚を伸ばして2着に入りました。勝ったダンナイには1馬身半差及びませんでしたが、直線に入ってからの脚色は上回っており、追うごとに差を詰めていました。前走の2歳1組(1400メートル)はスタートの出遅れが響いて追い上げ届かずの3着でしたが、1500メートルに距離が延びるなら多少の発馬ミスもカバーできるだけに巻き返しが見込めそうです。
▲7 ゴールドパース(牝、佐藤茂厩舎)は2歳1組戦で入着いっぱいのレースが続いていますが、3走前に今回と同じ1500メートルで行われた2歳2組以下の牝馬限定戦で4コーナー先頭に立って直線押し切っています。距離が1500メートルに戻るのは良さそうで、ダンナイに勝負どころで引き離されずに直線へ突入できれば、しぶとく脚を伸ばして食い下がりそうです。
△10 モカチャン(牝、加藤和義厩舎)は今年の地元デビュー2歳馬の中ではスピードが抜けています。前回2歳1組で出走取消した影響は気になりますが、金沢ヤングチャンピオンでも果敢に逃げて4着に粘り込んだ内容から引き続き警戒は必要です。
△1 ミリオンバンブー(牝、中川雅之厩舎)も地元デビュー馬の中ではスピード上位の存在です。最内枠から発馬を決めて、逃げるモカチャンに食い下がっていければ、前残りが図れるかもしれません。
(文/中部地方競馬記者クラブ)